8日、中東メディア「アルジャジーラ」はロシアがウクライナ南東部のザポリージャ市を誘導爆弾で攻撃し、少なくとも13人が死亡、30人以上が負傷したと伝えた。
死亡者はすべて民間人とみられている。
ウクライナ当局がテレグラムに投稿した映像には、血まみれの民間人が市街地で倒れている様子や救急隊から治療を受ける様子が収められていた。
さらに、ウクライナ検察庁は高層マンションや工業施設などのインフラが被害を受けたほか、乗客を乗せた路面電車やバスに破片が落下したと説明した。
ザポリージャ州のフェドロフ知事によると、ロシア軍が住宅街に誘導爆弾2発を使用して攻撃し、負傷者のうち少なくとも4人は重体で病院に搬送されたという。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、X(旧Twitter)への投稿で「一般市民が被害を受けると知りながら、攻撃を行うとはなんと残虐な行為なんだ」と怒りをあらわにした。
ロシアはおよそ3年にわたりウクライナ侵攻を続けてきた。
これまでにも軍事施設以外の民間インフラへの空爆を頻繁に行ってきたが、民間人をターゲットにした攻撃については一貫して否定している。
今回の攻撃は、20日のトランプ新大統領就任を前にロシアが自らの力を誇示するかのようなタイミングで行われた。