北朝鮮軍の遺体から壊れた手榴弾を発見
ロシア・ウクライナ戦争に派兵された北朝鮮軍の遺体から壊れた手榴弾が発見されたとの証言が出た。北朝鮮軍が不適切な補給を受けていた可能性が指摘されている。
先月30日、北朝鮮専門メディアの自由アジア放送(RFA)によると、ロシアのクルスク地域で北朝鮮軍と交戦したウクライナ軍人は、北朝鮮軍の遺体から戦闘食や無線機などの必需品は見つからず、壊れた手榴弾やタバコ、ライターのみが発見されたと証言した。
ウクライナ第8特殊作戦連隊のミハイロ・マカルク作戦下士はRFAのインタビューで、北朝鮮兵士の武器と補給品が極めて劣悪な状況だったと指摘した。「最新装備は皆無で、旧式のソ連製武器にのみ依存していた」と述べた。
マカルク氏は「北朝鮮軍の所持品に戦闘食はなく、衛生兵の医療品も不十分だった」と語り、「代わりに手榴弹を所持していたが、ソ連式ではなく、完全に破損したRGO手榴弾だった」と証言した。
さらに、所持品からロシア製タバコと多数のライターが見つかったといい、一部は物々交換の通貨や記念品として保管されていたとみられると述べた。
一方、北朝鮮はロシア支援のためクルスク地域に1万〜1万2,000人程度を派兵したと推定される。先にウクライナ国防省情報総局(GUR)は、北朝鮮軍がクルスク戦線で甚大な損失を被り、補給難に直面していると主張していた。
ウクライナ側が公開した射殺された北朝鮮軍兵士の遺品のメモには、北朝鮮が犯罪者を派兵した可能性を示唆する内容も見られた。