2025年の世界最強パスポートランキングが発表され日本が2位、韓国が3位にランクインした。
8日(現地時間)、CNNは英国の国際交流専門企業ヘンリー・アンド・パートナーズが発表した最新のパスポート指数を報じた。この指数は、各国のパスポート所持者がビザなしで訪問可能な国の数を基に評価され、2006年から集計されている。
韓国はフィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、スペインと並び、192カ国へのビザなし渡航が可能な国としてランキングで3位を維持した。前回の調査と順位に変動はないが、昨年11月、中国が韓国人に対して30日間のビザなし渡航を許可したことが影響し、渡航可能国が1カ国増えたとみられる。ランキングの首位はシンガポールで、195カ国へのビザなし渡航が可能。日本は193カ国で単独2位に位置している。上位10ヵ国には、ヨーロッパのシェンゲン協定国のほか、米国、カナダ、オーストラリアが含まれている。一方、最下位はアフガニスタンで、26カ国へのビザなし渡航可能にとどまった。北朝鮮は41カ国で99位となった。
ヘンリー・アンド・パートナーズのクリスチャン・ケーリン会長は、「気候変動による自然災害の増加や地域社会の崩壊、居住困難な環境の拡大が、市民権や出生地に基づく権利の再考を促している」と指摘した。世界的な課題が、人々の移動や国際的な市民権政策に影響を及ぼしていることが浮き彫りになっている。
一方、中国政府は外国人の乗り継ぎ滞在を対象に、ビザなし滞在期間を最長10日間に延長する新たな措置を導入した。中国中央テレビ(CCTV)によると、中国国家移民管理局は昨年12月、従来の72時間または144時間だった経由ビザ免除期間を240時間(10日間)に拡大すると発表した。この措置により、日本、韓国、米国、英国、カナダ、ロシア、ブラジルを含む54カ国のパスポート所持者は、条件を満たす場合、中国を経由して第三国へ移動する際にビザなしで滞在できる。主な条件として、パスポートの有効期限が3カ月以上残っていること、第三国への入国要件を満たしていることが求められる。
今回の発表により、ビザなし出入国処理が可能な空港が新たに21カ所追加され、滞在可能地域には5つの省が加わった。これにより、北京や上海をはじめとする主要空港60カ所でビザなし特典が適用され、外国人は最長10日間、中国国内24地域での滞在が可能となった。この措置は、中国政府が進めているビザ免除政策拡大の一環とされる。過去には、韓国の一般旅券所持者を対象にビザなし入国期間を30日間に延長したほか、一時中断していた日本へのビザなし政策を再開した経緯がある。