ウクライナはロシア西部クルスク州で拘束した北朝鮮兵士について、ロシアが拘束しているウクライナ軍兵士との交換を条件に引き渡しを提案した。
12日(現地時間)ウクライナのゼレンスキー大統領は「X(旧Twitter)」を通じ、「ロシアに拘束されているウクライナ軍兵士と引き換えに、北朝鮮兵士の捕虜2人を解放する用意がある」と表明した。
「帰国を望まない北朝鮮兵士には別の選択肢もある」とし、希望者にはウクライナ侵攻への北朝鮮兵士の参戦経緯について証言させる考えを示した。
この内容は英語とウクライナ語だけでなく、ハングルでも投稿された。
そして「ロシア軍が北朝鮮の軍事支援に依存していることは疑いの余地がない」と強調した。
先日、ゼレンスキー大統領は北朝鮮兵士2人を捕虜とした後、首都キーウ(キエフ)に移送して治療を行うとともに、韓国の国家情報院の協力の下、取り調べを行っていることを公表した。
2人のうち1人は別人の名前で偽造されたトゥバ共和国所属のロシア軍身分証を所持していた。
ウクライナ保安庁によると、1人は1999年生まれ、もう1人は2005年生まれで、取り調べの中で、ウクライナ軍との戦闘ではなくロシアで訓練に参加する認識だったと話しているという。
一方、ゼレンスキー大統領は「ロシア軍は彼らが北朝鮮ではなく他の地域出身だと主張し、戦場から北朝鮮軍の存在を隠ぺいしようとしている」と非難した。