12日(現地時間)AFP通信によると、ナイジェリア北東部ボルノ州で武装勢力「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」がチャド湖沿岸の集落を襲撃し、集落の農民を集め、次々と射殺した。
現地当局者は少なくとも農民ら40人が死亡し、襲撃から逃れた人々の安否を確認していると説明した。
現時点で被害の全容が把握されていないため、死亡者数はさらに増加する可能性があるという
ボルノ州では洪水に伴う食料難が続いている。農民らは治安当局が設定した安全地域の外で活動していたとみられ、州政府は地域にとどまるよう住民に求めた。
軍はチャド湖周辺などで活動する武装勢力の掃討を進めている。
チャド湖はナイジェリア、ニジェール、カメルーン、チャドの4ヶ国にまたがっているが、特にナイジェリア北部ではISWAP、そして、イスラム過激派「ボコ・ハラム」が襲撃をくり返し、10年以上で数万人が犠牲になったといわれている。