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2025年01月15日水曜日
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カリフォルニア州、過酷な山火事鎮火作業に939人の受刑者を投入!低賃金と刑期短縮の現実

引用:聯合ニュース
引用:聯合ニュース

米消防当局がカリフォルニア州ロサンゼルス(LA)の山火事鎮圧に刑務所の収監者を投入し始めた。13日(現地時間)、米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、カリフォルニア州矯正更生局は支援要員110人を含む計939人の受刑者を、今回の山火事鎮火活動に投入した。

カリフォルニア州当局は、過去にも受刑者を動員して山火事対応に当たってきたという。彼らは、カリフォルニア州最低賃金(時給16.5ドル・約2,599円)を下回る賃金しか受け取っていない。受刑者が1日に稼げる金額は10.24ドル(約1,613円)に過ぎず、緊急時には1ドル(約157円)の追加報酬が得られる。

受刑者が消防活動に参加するには、精神的・身体的条件を満たす必要がある。また、刑務所内での模範的行動や規則遵守、更生プログラムへの参加が求められる。1日の活動ごとに、彼らの刑期は2日短縮される。

しかし、彼らは釈放後には前科があるため、消防業界への就職は困難だ。これに関連し、米人権団体は低賃金などを理由に、受刑者の消防活動への投入に反対している。

一方、山火事に乗じて消防士を装った窃盗犯も現れた。米メディア「CBSニュース」によると、12日にLA郡のロバート・ルナ保安官は、同日まで少なくとも29人が逮捕されたと発表した。その中には、パリセーズ山火事の影響を受けたマリブで消防士を装って、民家に侵入した窃盗犯が含まれている。

ルナ保安官は「消防士のような格好をした男が座っていたので、大丈夫かと声をかけた」と述べ、「我々は彼が手錠にかけられていることを知らなかった」と語った。さらに「彼は消防士の格好をしていたが、実際の消防士ではなかったため、LA警察に引き渡した」と付け加えた。

一方、山火事による治安悪化への懸念が高まる中、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事室は、州兵1,000人をLA地域に追加派遣すると発表した。ルナ保安官によると、現在LA地域には400人の州兵が避難地域の治安維持のため、LA警察局、カリフォルニア高速道路巡査隊、他地域の警察署を支援しているという。

また、当局はLA、サンタモニカ、マリブなど、LA郡内のすべての非法人地域(米国の最小区分の地域自治区に属さない地域)に、午後6時から午前6時まで、外出禁止令を発令した。

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