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2025年01月15日水曜日
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【NY株式市場】ナスダックは1万9,000台をかろうじて維持…量子コンピュータ関連株がザッカーバーグCEOの悲観的見通しにより急落

引用:AP通信
引用:AP通信

ニューヨーク株式取引所は終盤の上昇に支えられ、ナスダックを除き全て上昇した。

ダウ工業株30種平均は序盤から上昇し、終盤にはS&P500も上昇に転じた。

ハイテク株中心のナスダックは終盤に下げ幅を縮小したものの、7日以降、営業日ベースで4日連続の下落となった。

一方、M7のうち、テスラを除く全てが下落し、量子コンピュータ関連株は、メタ・プラットフォームズCEOのマーク・ザッカーバーグ氏の悲観的な見通しを受けて再び急落した。

ナスダック、4日連続下落

ナスダックは下落基調から脱却できなかった。

この日は73.53ポイント(0.38%)下落し、1万9,088.10で取引を終えた。ただし、一時割り込んだ1万9,000の大台は何とか維持した。

市況を最もよく反映するS&P500は9.18ポイント(0.16%)上昇し、5,836.22で取引を終了した。

大型優良株30銘柄で構成されるダウ工業株30種平均は358.67ポイント(0.86%)上昇し、4万2,297.12で引けた。

「ウォール街の恐怖指数」として知られるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は0.35ポイント(1.79%)低下し、19.19を記録した。

量子コンピュータ株の急落

量子コンピュータ関連株は急落した。

ザッカーバーグ氏が10日に有名ポッドキャストに出演し、量子コンピュータの実用化には数十年かかるとの発言が伝わり、悲観的な見通しが株価の急落を招いた。

イオンキューは4.47ドル(13.83%/約704円)急落し27.86ドル(約4,388円)で終了、他の主要な量子コンピュータ・スタートアップも30%前後の下落を記録した。

リゲッティ・コンピューティングは2.88ドル(32.25%/約453円)急落し6.05ドル(約952円)、クオンタム・コンピューティングは2.46ドル(27.39%/約387円)急落し6.52ドル(約1,026円)となった。

ディー・ウェイブ・クワンタムは1.94ドル(33.62%/約305円)急落し3.83ドル(約603円)で取引を終えた。

これらの銘柄は時間外取引でも下落傾向が続いた。

M7、テスラのみ反発

M7ビッグテック銘柄はテスラを除き全て軟調な動きとなった。

米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げがないかもしれないとの懸念から、米10年国債利回りが一時4.8%を突破するなど市中金利が急騰し、テクノロジー株の魅力が低下した。

昨年第4四半期のiPhone販売台数が5%減少したことが確認されたアップルは2.45ドル(1.03%/約385円)下落し、234.40ドル(約3万6,920円)で終了した。

バイデン政権が半導体輸出の追加規制に乗り出した影響で、エヌビディアは2.68ドル(1.97%/約422円)下落し133.23ドル(約2万985円)で引けた。取引中の3%超の下落幅からは若干持ち直した。

20日に発足するドナルド・トランプ第2期政権下で恩恵を受けるとの期待が高まるテスラは、数度の反発を試みた末、最終的に2%を超える上昇で取引を終えた。テスラは8.57ドル(2.17%/約1,349円)上昇し403.31ドル(約6万3,525円)となった。

国際原油価格、80ドル再突破

国際原油価格は急騰が続き、5か月ぶりの高値をつけた。

米ドルが強含みで推移したものの、ロシアの石油産業に対する米国の追加制裁の影響が引き続き供給懸念を煽った。

米国がロシア産石油を密かに輸出する「シャドーフリート(影の船団)」を制裁したため、国際石油市場でロシア産原油が急減すると予想された。

ゴールドマン・サックスは、今回制裁を受けたシャドーフリートが運んでいた石油が昨年、1日に170万バレルに達していたと推定した。これはロシアの石油輸出量の25%に相当する膨大な規模だ。

シティグループは、シャドーフリートの最大30%が制裁対象となり、1日最大80万バレルが市場から消失する可能性があると分析した。

国際原油価格の指標となるブレント原油の3月の引き渡し分は前日比1.25ドル(1.56%/約196円)上昇し、1バレル=81.01ドル(約1万2,761円)となり、80ドル(約1万2,602円)の大台を再び突破した。

ブレント原油は昨年8月26日以来、約5か月ぶりの最高値を記録した。

米国産原油の指標となるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油の直近限月である2月の引き渡し分も3%近く急騰し、5か月ぶりの最高値をつけた。

WTIの2月の引き渡し分は2.25ドル(2.94%/約354円)急騰し、1バレル=78.82ドル(約1万2,416円)で取引を終えた。これは昨年8月12日以来の高水準である。

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