ドナルド・トランプ次期米大統領の二期目の開始が近づく中、外国首脳や経済界の大物たちはトランプ氏との接点を探ろうと躍起になっている。トランプ氏の自宅があるフロリダ州マー・ア・ラゴは大勢の人で賑わい、就任式にはビッグテックを筆頭とするグローバル企業のCEOたちが競って列をなすと予想される。
トランプ氏の選挙勝利後、自宅のあるフロリダ州マー・ア・ラゴを訪れ、トランプ氏と会った外国の指導者には、カナダのジャスティン・トルドー首相、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領、ハンガリーのオルバーン・ヴィクトル首相、イタリアのジョルジャ・メローニ首相らがいると、 12日(現地時間)海外メディアは報道した。
ミレイ大統領とオルバーン首相は、欧米メディアでそれぞれ「アルゼンチンのトランプ」、「東欧のトランプ」と呼ばれるほど、政権運営スタイルや政策方針においてトランプ氏と「似た者同士」と評されることもある。
保守的なリーダーシップから「女性版ムッソリーニ」とも呼ばれるイタリアのメローニ首相は、トランプ氏の政府効率化省(DOGE)共同責任者の一人であるテスラCEOのイーロン・マスク氏との親交をアピールし、米国次期政権と欧州連合(EU)の架け橋としても注目を集めている。
トランプ氏は昨年12月、マー・ア・ラゴで妻のメラニア・トランプ氏とともに安倍晋三元首相の夫人、安倍昭恵氏と会談した。この日、読売新聞と日本経済新聞(日経)は、石破茂首相が来月上旬に訪米し、20日(現地時間)に就任するトランプ氏との初の日米首脳会談開催に向け最終調整中だと報じた。
米国主要テクノロジー企業のCEOたちの接近も激しさを増している。ティム・クック氏(アップル)、サム・アルトマン氏(オープンAI)、マーク・ザッカーバーグ氏(メタ)、ジェフ・ベゾス氏(アマゾン)らCEOは、トランプ氏の当選後、競ってマー・ア・ラゴを訪れ、夕食を共にしたり側近に接触したりしてトランプ氏との関係改善に躍起になっている。
フェイスブックの親会社メタCEOのマーク・ザッカーバーグ氏は就任式に出席する見込みだ。トランプ氏と数年間不仲だったザッカーバーグ氏は、トランプ氏の側近をメタに送り込んだ後、フェイスブックとインスタグラムの第三者ファクトチェックを廃止した。オープンAIのCEO、サム・アルトマン氏も就任式に出席する予定だという。
アップル、メタ、オープンAI、マイクロソフト(MS)、グーグル、ボーイングなどは、トランプ氏の大統領就任準備委員会に最低100万ドル(約1億5,794万円)を寄付したか、寄付を約束している。