16日(現地時間)イスラエルとパレスチナのイスラム組織「ハマス」との停戦合意に世界中が祝福ムードの中、イスラエルが合意後もなお、ガザ地区での空爆を継続し、少なくとも73人が死亡したと中東メディア「アルジャジーラ」などが報じた。
前日15日、交渉仲介国であるカタールは、イスラエルとハマスが6週間の交戦停止とイスラエル人の人質解放、ならびに収容されているパレスチナ人の釈放、そして、恒久的な停戦を目指した3段階の停戦協議を実施することに合意したと発表した。
カタール、エジプトとともに仲介国の1つであるアメリカのバイデン大統領とドナルド・トランプ次期大統領も、それぞれ感謝と祝福の言葉を送り、自身の功績をアピールした。
しかし、イスラエルのネタニヤフ首相はハマスとの最終的な決着には、いまだ課題が残っていると口にしただけでなく、実際にガザ地区への攻撃まで行った。
パレスチナ民間防衛隊によると、ガザ地区全域でイスラエル軍の空爆により、女性や子どもを含む少なくとも73人が死亡し、230人以上が負傷したという。
特にガザ地区北部の最大都市ガザ市で61人が死亡したと補足した。
一方、ハマスが運営するガザ地区の保健省によれば、戦争勃発後前日までにイスラエル軍の攻撃によりパレスチナ住民4万6,707人が死亡し、11万265人が負傷したという。