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2025年01月22日水曜日
ホームニュース台湾「防衛最前線」の金門島で中台交流の新風 中国から1000人がマラソン参加、軍服姿の台湾兵士も共に走る異例の光景

台湾「防衛最前線」の金門島で中台交流の新風 中国から1000人がマラソン参加、軍服姿の台湾兵士も共に走る異例の光景

引用:中国時報
引用:中国時報

台湾と中国の関係は冷たいが、台湾防衛の最前線の島で開催されたマラソン大会に中国人約1,000人が参加し、熱気に包まれたと台湾メディアが20日(現地時刻)に報じた。

台湾の日刊紙「旺報」と「聯合報」によると、前日に金門島で開催された第18回金門マラソン大会には、中国福建(フッケン)省の董京松体育局長、漳州市の徐翔宏副市長および楊樹平体育局長などの当局者を含む、約1,100人の中国人が参加した。台湾メディアは、22か国から約7,000人が参加した今回の大会で、金門島を管轄する金門防衛指揮部の兵士たちも軍服姿で走ったと伝えた。金門県議会の副議長は祝辞で「世界各地からますます多くのマラソン選手が参加している」と述べ、「金門地域が両岸交流の中で対話と架け橋の役割を果たすことを期待している」と語った。

今回のマラソン大会はフルマラソン、ハーフマラソン、10kmの3種目で実施された。10kmコースに挑戦した台湾本土の担当機関である「大陸委員会」の朱翠晶主任委員は、「今回の大会が両岸の新たな雰囲気を示すものだ」と述べた。さらに「スポーツ交流を通じて健康、平和、互恵協力の促進を期待している」と強調した。地域の業界関係者は、マラソン参加者1人が2日間金門地域に滞在する場合、平均1万台湾ドル(約4万8,000円)を消費すると推定していると明らかにした。また、今回のイベントにより、約7,000万台湾ドル(約3億3,300万円)の経済波及効果が見込まれると説明した。

ある金門県議員は、今回のイベントにより参加者の家族も訪れ、宿泊施設やレンタカー業者、特産品店などの売上が確実に増加したと強調した。そして、大規模なスポーツイベントが地域経済の活性化に、大きく寄与していると付け加えた。ある情報筋によれば、中国の文化観光部が17日、上海市と福建省住民の台湾団体観光再開を発表した直後に、台湾防衛の最前線の島である金門島で開催されたイベントに、中国と台湾の当局者が参加したことが注目されていると述べた。

一方、台湾メディアは情報筋の話を引用し、中国当局による台湾行き団体観光の一部再開発表を受け、上海市観光業界の視察団が春節(旧正月)後、台湾本島を訪問する予定だと報じた。

引用:中央通信社
引用:中央通信社

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