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2025年01月22日水曜日
ホームニュース北朝鮮、4カ国経由で核開発装置を密輸入 真空炉のHSコード操作で制裁網突破の実態が明らかに

北朝鮮、4カ国経由で核開発装置を密輸入 真空炉のHSコード操作で制裁網突破の実態が明らかに

北朝鮮が核兵器開発に必要な「真空炉(vacuum furnace)」を4か国経由で密輸したという事実が明らかになった。

20日(現地時間)、米国の「自由アジア放送(RFA)」は2022年「米科学国際安全保障研究所(ISIS)」が複数の政府筋から入手した情報をもとに、北朝鮮の核兵器開発装置の密輸過程を明らかにした報告書を発表したと伝えた。

報告書によると、北朝鮮はスペイン、メキシコ、南アフリカ、中国の4か国を経由して、核物質のウランを溶解するための真空炉を密輸入したという。真空炉は、国連安全保障理事会決議に基づき、北朝鮮への輸出が禁止されている装置である。

真空炉はスペインを出発し、メキシコの法人に輸送された。その後、メキシコから南アフリカへの輸送過程で「HSコード(輸出入統計品目番号)」が「機械類(Machinery)」に変更され、南アフリカから中国への輸送では「金属スクラップ(Metal Scrap)」に変更された。中国では関税も課されず、最終的に北朝鮮へ届けられとされる。

こうした中、韓国国家情報院は昨年9月の国会情報委員会の全体会議で「北朝鮮が約70kgのプルトニウムと相当量の高濃縮ウランを保有している」と報告しており、これは少なくとも二桁以上の核兵器を製造できる可能性があると分析している。

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