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2025年01月23日木曜日
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【NY株式市場】トランプ政権の第2期発足とAIインフラ投資計画が後押し!S&P500、ナスダックが好調

引用:新華社
引用:新華社

ニューヨーク証券取引所が22日(現地時間)、過去最高を更新した。

減税と規制緩和を掲げたドナルド・トランプ大統領の第2期政権が20日に発足し、企業業績と株価の上昇が続くとの期待感が投資家心理を後押しした。

さらに、前日トランプ大統領が発表した大規模な人工知能(AI)インフラ投資計画「スターゲートプロジェクト」や、ネットフリックスをはじめとする企業の予想を上回る四半期決算が株価を大きく押し上げた。

取引中に過去最高を更新

市場の広範な動向を反映するS&P500指数は、取引中に過去最高を更新した。

S&P500は取引中6,100.81ポイントまで上昇し、先月6日の終値ベースの最高値更新時に記録した取引中最高値6,099.97ポイントを上回った。

ただし、S&P500は終盤の攻防の末、終値での最高値更新には至らなかった。S&P500は前日比37.13ポイント(0.61%)高の6,086.37で取引を終えた。

最も上昇が目立ったのは、ハイテク株中心のナスダック総合指数だった。

ナスダックは、この日テクノロジー株が上昇を主導し、252.56ポイント(1.28%)高の2万9.34で終了した。

S&P500指数を構成する11セクターのうち、情報技術と通信サービスの2大テクノロジーセクターのみが上昇した。

ナスダックは、先月26日以来初めて2万ポイントの大台を回復したものの、先月16日に記録した終値ベースの最高値2万173.89ポイントには届かなかった。

大型優良株30銘柄で構成されたダウ工業株30種平均は130.92ポイント(0.30%)高の4万4,156.73で取引を終えた。

欧州市場も最高値更新

欧州証券市場も好調な展開となった。

ドイツ・フランクフルト証券取引所のDAXは1.01%上昇し、2万1,254.27ポイントで過去最高を更新した。

スポーツ用品大手のアディダスが予想を上回る業績を発表し6%急騰したことがDAXを押し上げた。アディダスは、昨年第4四半期の売上高が前年同期比19%増加したと発表した。

フランス・ユーロネクスト・パリのCAC40も0.86%上昇し、7,873.4ポイントで終了した。

一方、債務危機懸念が広がるイギリスでは、ロンドン証券取引所のFTSE100指数が0.04%下落し、8,545.13ポイントとほぼ横ばいで終えた。

欧州全体の動向を反映するストックス欧州600指数は0.39%上昇し、528.04ポイントで取引を終えた。

M7は乱高下

M7ビックテク株価は乱高下だった。

スターゲートプロジェクトの恩恵を受けるとされるエヌビディアとマイクロソフト(MS)はそれぞれ4%超の急騰を見せた一方、テスラは2%下落し、下落基調が続いた。

エヌビディアは6.24ドル(4.43%/約976円)急騰し147.07ドル(約2万3,025円)、MSは17.70ドル(4.13%/約2,771円)上昇し446.20ドル(約6万9,854円)で終了した。

アップルは1.19ドル(0.53%/約186円)高の223.83ドル(約3万5,031円)、アルファベットも0.32ドル(0.16%/約25円)高の198.37ドル(約3万1,046円)で取引を終えた。

一方、テスラは8.96ドル(2.11%/約330円)急落し415.11ドル(約6万4,968円)で終了した。

M7には含まれないが、スターゲートプロジェクトに参加しているクラウド・ソフトウェア企業のオラクルは11.65ドル(6.75%/約1,823円)急騰し184.22ドル(約2万8,832円)で引けた。

ネットフリックスが急騰

予想を上回る業績発表を受け、大幅に上昇した銘柄もあった。

ネットフリックスは前日の取引終了後の決算発表で、ドラマ『イカゲーム』の人気により有料会員数が3億人を突破したと発表し、株価が急騰した。

ネットフリックスは84.31ドル(9.69%/約1万3,195円)急騰し953.99ドル(約14万9,309円)で終了した。

同じく予想を上回る業績を発表した世界最大の一般消費財メーカー、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は3.02ドル(1.87%/約472円)上昇し164.74ドル(約2万5,783円)で取引を終えた。

保険大手のザ・トラベラーズも好決算を受けて7.56ドル(3.16%/約1,183円)急騰し246.72ドル(約3万8,614円)で終了した。

ゼネラル・エレクトリック(GE)から分割された発電用タービンメーカーのGEベルノバは予想を上回る業績により11.10ドル(2.67%/約1,737円)上昇し427.10ドル(約6万6,849円)で取引を終えた。

国際原油価格、下落続く

国際原油価格は下落が続いた。

国際指標となるブレント原油は取引日ベースで5日連続、米国産原油の指標となるウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)は4日連続で下落した。

トランプ大統領がエネルギー非常事態を宣言し、米国の石油・ガス生産を奨励したことで、供給拡大への見通しが原油価格の下落圧力となっている。

トランプ大統領は、米国が石油を自由に生産できるようにし、戦略石油備蓄(SPR)を再び満たし、米国のエネルギーを世界中に輸出すると表明している。

ブレント原油の3月渡しは0.29ドル(0.37%/約45円)下落し、1バレル=79.00ドル(約1万2,365円)で取引を終えた。

WTI原油も、この日から近月物となった3月渡しが0.39ドル(0.51%/約61円)下落し、1バレル=75.44ドル(約1万1,807円)で終了した。

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