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2025年02月03日月曜日
ホームニュースアフリカで再びエボラの脅威、ウガンダで2年ぶり感染死 32歳看護師が死亡、44人が接触か

アフリカで再びエボラの脅威、ウガンダで2年ぶり感染死 32歳看護師が死亡、44人が接触か

引用:AP通信
引用:AP通信

アフリカでエボラウイルスの脅威が再び広がる兆しが見られている。ウガンダでは2年ぶりにエボラウイルスに感染した看護師が死亡し、タンザニアではエボラウイルスに類似した疾患で9人が死亡したと報じられている。英BBCなどの海外メディアは、ウガンダの病院でエボラウイルスに感染した看護師1人が30日(現地時間)に死亡したと伝えた。ウガンダが2023年1月にエボラウイルスの終息を宣言してから2年ぶりの事態だ。

ウガンダ保健省によると、首都カンパラの国立ムラゴ病院に勤務していた32歳の男性看護師が、前日に高熱、胸痛、呼吸困難などの症状を呈し、多臓器不全により死亡したという。この男性は最近発熱症状があり、ケニアと国境を接している都市ムバレの公立病院など複数の医療機関で治療を受けていた。検査の結果、エボラウイルス陽性と診断された。5種類あるエボラウイルスのうち、スーダン型に感染していたことが判明した。保健省は、病院スタッフと患者30人を含め、少なくとも44人が死亡者と接触したことを確認したと発表した。

BBCは、人口400万人を超えるカンパラは南スーダン、コンゴ民主共和国、ルワンダなど近隣国への主要な交通拠点であるため、接触者の追跡が困難で、感染拡大を防ぐことに限界があると指摘した。保健省は「感染拡大防止のため、迅速対応チームを派遣した。状況は完全に制御下にある」と述べる一方で、「エボラウイルス感染の疑いがある場合、速やかに通報してほしい」と呼びかけた。

エボラウイルスは感染者やエボラウイルスで死亡した人の体液と血液、患者の体液で汚染された物体などを介して感染することが知られている。感染すると発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が現れる。世界保健機関(WHO)は、エボラウイルスに感染した人の約半数が死亡すると推定している。

タンザニアでは、エボラウイルスに類似した感染症であるマールブルグ病に感染した9人が死亡した。英紙「デイリー・メール」は29日(現地時刻)、タンザニア北西部のカゲラ州でマールブルグ病に感染した10人中9人が死亡したと報じた。現在までマールブルグ病に対するワクチンや抗ウイルス薬は開発されておらず、現地の医療関係者は緊張を強いられている。アフリカ疾病予防管理センター(CDC)は「WHOと協力し、感染拡大防止のため、あらゆる対策を講じている」と述べた。

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