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2025年02月03日月曜日
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FRBの元幹部が中国のスパイ活動に加担した疑いで逮捕、機密情報を提供しアメリカ市場の操作に関与

引用:AP通信
引用:AP通信

アメリカ連邦準備制度(FRB)の元幹部が、先月31日(現地時間)、中国のスパイ容疑で逮捕された。

米司法省は、この元幹部が中国にFRBのデータを提供し、その情報を利用して中国市場で「インサイダー取引」を行っていたと発表した。

司法省によると、FRBの元幹部ジョン・ロジャース氏は共犯者にデータを共有し、中国が「インサイダー取引」に類似した手法でアメリカ市場を操作する手助けをしたという。

検察の起訴状によれば、共犯者は中国の大学院生を装った情報員だった。

司法省は、バージニア州ビエナ在住のロジャース氏(63歳)が2010年から2021年までFRB理事会の国際金融局上級顧問を務め、この地位を利用してFRBの機密資料にアクセスしていたと明らかにした。

また、司法省は「ロジャース氏が少なくとも2018年から経済データに関する情報を入手し、対中関税の詳細や理事向けの一部報告書、連邦公開市場委員会(FOMC)の詳細、今後の発表内容など、機密情報を取得していた」と指摘した。

さらに、「彼がこれらの情報をFRBの方針に反して個人メールに送信したり、印刷して中国に持ち込んだりしていた」とし、「中国で共犯者と接触する前に、こうした準備を行っていた」と主張した。

司法省は「ロジャース氏が授業を口実に中国のホテルの客室で共犯者と会い、FRBとFOMCの機密情報を渡した」と強調した。

FRB元幹部のスパイ 容疑逮捕は、ドナルド・トランプ大統領がFRBに金利引き下げを迫る中で行われた。

FRBが先月28~29日のFOMCでトランプ大統領の引き下げ要求を無視し、金利を据え置いたため、トランプ大統領はFRBを激しく非難していた。

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