先月、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス(LA)地域で発生した大規模山火事の被害復旧作業が、電気自動車(EV)とハイブリッド車の影響で難航していると、30日(現地時間)FOXニュースが報じた。
現在、焼失した住宅や自動車の残骸撤去作業を進めている米国環境保護庁(EPA)は、火災被害を受けたEVやハイブリッド車のリチウムイオンバッテリーなどの有害物質を回収しているが、これらが再発火したり爆発したり、有毒ガスを排出する危険性があると警告している。
EPA関係者は、被害が甚大だったパリセイズとイートンにおけるEVのリチウムイオンバッテリー回収規模が、世界史上最大になると推測している。LA消防当局は、焼損したリチウムイオンバッテリーの露出による長期的な影響は現時点では不明であり、これまでにEVがこれほど大規模に全焼したケースはなかったとの見解を示している。
当局は、リチウムイオンバッテリーが外見上安全に見えても、内部が損傷して有毒ガスが漏出する危険性があると注意を呼びかけている。昨年、LA郡地域でエコカーが9万9,000台以上販売された。