福島原発の汚染水を保管しているタンクの解体作業が、早ければ今月13日から開始されると、読売新聞と日本経済新聞(日経)が報じた。
報道によると、東京電力は1,000基以上ある汚染水保管タンクのうち、すでに汚染水が放出され空になった12基を、来年3月末までに解体する計画を立てた。2023年8月に汚染水の海洋放出が開始されて以来、空になったタンクを解体するのは今回が初めてとなる。
日経は、解体されるタンクを細かく切断すると、放射性物質を含む粉塵が飛散する恐れがあるため、慎重な作業が求められると指摘している。また、東京電力は、解体したタンクの跡地の一部に、核燃料の残骸を保管する予定であることが明らかになった。
福島第一原発には、先月30日時点で129万7,000トン以上の汚染水が保管されており、東京電力は汚染水保管タンクの94%を使用している。