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2025年02月08日土曜日
ホームニュース米郵政、中国からの小包配送を突如停止へ Temu・SHEIN急成長で輸入量2倍に、麻薬流入も懸念材料に

米郵政、中国からの小包配送を突如停止へ Temu・SHEIN急成長で輸入量2倍に、麻薬流入も懸念材料に

引用:AFP通信
引用:AFP通信

米郵政公社(USPS)が、中国発の小包配送を突然停止した。

USPSは、ドナルド・トランプ大統領が中国を対象に新たな関税を課した直後の4日(現地時間)、中国および香港からの小包配送を一時的に中止すると発表した。この措置は「今後の通知があるまで続く」としている。

「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」は、今回の決定がトランプ大統領の4日の命令に基づくものだと報じた。同氏は中国製輸入品に対し10%の追加関税を課すよう指示しており、小規模な中国発の小包が関税逃れの手段となっていたためだと説明した。しかし、より根本的な理由としては、小包を通じて米中間で問題となっているフェンタニルなどの新型麻薬が流入していることが挙げられている。

最近、アメリカでは中国の超格安オンラインマーケットプレイス「Temu(テム)」や「SHEIN(シーイン)」の商品の輸入が急増しているが、これらの商品は小口で送られるため、関税の対象から外れてきた。しかし、USPSは手紙に関してはこれまで通り配達すると明らかにした。

USPSによると、2024年には合計13億6,000万件の小包がアメリカに輸入されており、これは2020年の6億3,700万件から約2倍に増加した数値だという。USPSの中国発小包配送停止のニュースを受け、中国・香港市場はこの日一斉に下落した。

長い旧正月の連休を終えてこの日取引を再開した上海証券取引所は、序盤こそ景気回復への期待感から上昇していたが、アメリカの措置が伝わると一転して下落へと転じた。

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