![引用:JR東日本千葉支社](https://contents-cdn.viewus.co.kr/image/2025/02/CP-2023-0094/image-4e7dc22d-e731-43dc-a593-3277a26eb4a0.png)
野生動物による列車の衝突事故が急増し深刻な状況になっている。
「読売新聞」は今月5日、千葉県内のJR路線で発生した野生動物との列車衝突事故について報じた。
JR東日本千葉支社の野生動物による列車衝突件数は年々増加している。統計を開始した2017年には51件だったが、2023年には265件と5倍以上に増加した。昨年も203件発生したという。
衝突事故の主因は、野生動物が鉄分摂取のためにレールを舐める行動だ。本来、土から鉄分を補給していた野生動物が、レールを舐めることで鉄分を摂取できると学習したことで事故が急増したとみられる。
特にシカやイノシシなどの大型野生動物との衝突は、列車の運行遅延のみならず、車体損傷や乗客の安全をも脅かしており、当局の懸念が深まっている。
これを受け、JR東日本千葉支社は野生動物の接近を防ぐための多角的な対策を推進中である。レール周辺の数十メートル範囲に、野生動物が嫌がる高周波音を出す装置を設置することだ。さらにシカが嫌う「カプサイシン」成分を含む薬剤を散布することなど、状況に応じた防止策も導入している。
同支社の関係者は「衝突事故を減らし、公共交通機関を安心してご利用いただけるよう努めていきたい」と述べた。