![引用:EPA通信](https://contents-cdn.viewus.co.kr/image/2025/02/CP-2023-0328/image-4d170d1a-87fe-4366-a829-c35c690412ca.jpeg)
イタリアがシチリア・マフィアの根絶に乗り出し、数十年ぶりの大規模な取り締まりを行った。
11日(現地時間)、フィナンシャル・タイムズによると、イタリア警察はマフィアの温床である南部シチリアの「コーサ・ノストラ」の組織員163人を逮捕した。
約2年にわたる、盗聴を含む捜査の結果、マフィア一家が新世代の実行部隊を募集し、かつて強大だった一家の首領らが集まる協議会、いわゆるクーポラ(CUPOLA)の再建を図っていたことが判明し、これを受けて大規模な取り締まりを実施した。
警察は11日夜、パレルモとその周辺地域に警察官1,200人以上を動員し、大規模な一斉逮捕を実施した。
逮捕されたマフィア構成員らは、マフィア型組織の結成、殺人未遂、恐喝、麻薬取引、オン・オフラインでの違法賭博場運営などの容疑がかけられている。
ジョルジャ・メローニ首相はソーシャルメディアへの投稿で、前夜の大規模逮捕作戦を高く評価した。
メローニ首相は、この逮捕作戦を「コーサ・ノストラへの強力な一撃」と評し、「組織犯罪は今や窮地に追い込まれている」とした上で、「マフィアとの戦いは止まることなく、今後も続く」と断言した。
イタリア警察は最近釈放されたコーサ・ノストラの幹部らを盗聴し、彼らが依然として刑務所に収監されている組織員との通信を禁じる政府の措置に不満を抱いていることを確認した。
これは、政府の措置がマフィアを追い詰めていることを示唆している。
メローニ首相は、こうした不満はイタリアが組織犯罪との戦いで「正しい道を歩んでいる」証だと自評した。
イタリアは1990年代から2000年代初頭にかけて、シチリアの組織犯罪の一掃に乗り出し、コーサ・ノストラの勢力を大幅に弱体化させた。首領たちは死亡または逮捕され、シチリア社会におけるマフィアの影響力も著しく低下した。
コーサ・ノストラの「ゴッドファーザー」で、クーポラの首領だったマテオ・メッシーナ・デナーロは、1992年にイタリアで最も著名なマフィア捜査検事2人を自動車爆弾テロで殺害した容疑で欠席裁判を受けて有罪が確定し、2023年にパレルモの医療施設で逮捕された後、数か月後に刑務所内で死亡した。
崩壊寸前と思われたコーサ・ノストラだが、近年では首領らが長期服役を終えて釈放されるにつれ、再び勢力を拡大しつつある。