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メキシコ政府は、ドナルド・トランプ米大統領の命令を受け入れ、「メキシコ湾(Gulf of Mexico)」の名称を「アメリカ湾(Gulf of America)」に変更したインターネット企業に対し、訴訟も辞さない姿勢を示した。
13日(現地時間)、AFP通信などは、メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領がこの日の記者会見で「我々はグーグルと対立している」とし、「必要であれば民事訴訟を起こす」と述べたと報道した。
シェインバウム大統領は先月末、メキシコ湾の名称を一方的に変更する措置の不当性を指摘する抗議文を送付したが、グーグル側が受け入れなかったとして、「彼らが頑なな態度を続けるならば、我々も同様に対応する」と語った。
先にトランプ大統領は就任日の先月20日、大統領令を通じてメキシコ湾の名称をアメリカ湾に変更するよう指示していた。これを受け、グーグルは同月27日、自社の地図サービス「グーグルマップ」で米国内のユーザーに対し、メキシコ湾をアメリカ湾として表示する方針を明らかにした。
グーグルはメキシコ内のユーザーには「メキシコ湾」と表示し、第三国では両方の名称を併記してきたが、メキシコ側は一貫して受け入れない立場を貫いている。