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東京23区の分譲マンション賃料が2か月連続で上昇し、過去最高値に迫っている。
14日、不動産調査会社の「東京カンテイ」によると、東京23区の平均賃料は前月比0.9%上昇、1平方メートル当たり4,332円を記録し、2か月連続の上昇となった。東京23区の賃料は2024年6月に1平方メートル当たり4,336円で過去最高を記録した。
マンションや一戸建ての価格上昇が続く中、実需層が住宅購入を見送り、賃貸を選択する傾向が強まっていることが賃料上昇の要因と分析されている。新築マンションの供給減少により一時的に調整局面を迎えたが、1~4月の引越しシーズンを控え、賃貸契約や更新が増加し、賃料上昇が再び本格化している。
東京カンテイの高橋雅之上席主任研究員は「通勤回帰の流れの中で職住近接の需要が増加し、都心部の賃貸市場は堅調だ」とし、「春は賃料が上昇しやすい季節的特性があり、2月以降は昨年6月の最高値を超える可能性が高い」と予測した。
首都圏(1都3県)の1月平均賃料は前月比0.4%上昇し、1平方メートル当たり3,579円を記録、2か月連続の上昇となった。神奈川県は0.5%上昇し1平方メートル当たり2,698円で8か月ぶりにプラスに転じた。千葉県は1.0%上昇し1平方メートル当たり2,067円で3か月連続の上昇となった。一方、埼玉県は0.4%下落し1平方メートル当たり2,177円を記録、4か月連続の下落となった。