
米国とロシアは、ウクライナ戦争勃発から3周年を6日後に控えた18日(現地時間)から、サウジアラビアで戦争終結に向けた高官協議を開始する見通しだ。
米露の外交・安全保障高官が参加する中、米国は復活祭の4月20日までの合意を目指している。
16日(現地時間)、BBCやフォックス・ニュースなどの海外メディアは、米国のマルコ・ルビオ国務長官、マイケル・ウォルツ国家安全保障担当補佐官、スティーブ・ウィトコフ中東担当特使が参加し、ロシア側からはセルゲイ・ラブロフ外相が参加する可能性があると報じた。
12日、ドナルド・トランプ米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が電話会談を行い、戦争終結に向けた交渉を直ちに開始することで合意した。
ルビオ長官とラブロフ外相も14日に電話会談を行った。
ルビオ長官はCBSとのインタビューで、平和への道のりは一朝一夕には進まないとし、期待を戒めた。
彼はロシア側の代表がまだ確定していないことを明かし、ウクライナ代表を含む幅広い交渉を通じて終戦を目指すと述べた。
今回の協議にはウクライナを含む欧州諸国の代表は招かれていない。
米国のウクライナ・ロシア担当特使、キース・ケロッグ氏は、ドイツ・ミュンヘンで欧州代表が招かれなかった理由について、意見の多様性が交渉の障害となる懸念があるためだと説明した。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がウクライナ抜きの合意はあり得ないとの立場を示す中、ルビオ長官は今後本格的な交渉が始まればウクライナも参加することになるだろうと予測した。
ゼレンスキー大統領は米NBCの時事討論番組とのインタビューで、「ウクライナ抜きの米露間のいかなる決定も絶対に受け入れない」と述べ、プーチン大統領への不信感を露わにした。
トランプ大統領もこの日、具体的な段階には言及せずに、ゼレンスキー大統領も交渉に加わることになるだろうと述べた。彼はウクライナとロシアの指導者たちが皆、戦争の早期終結を望んでいると明かした。
一方、ロシアのRT(旧称:ロシア・トゥデイ)は 海外メディア を引用し、トランプ大統領が復活祭の4月20日までに終戦に持ち込むことを目指していると伝えた。