
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が対イラン任務を完遂すると発言したことが、イランの核施設攻撃を示唆しているのではないかとの見方が出ている。
17日(現地時間)、「USAトゥデイ」は、イスラエルによる数か月以内のイラン核施設攻撃の可能性を示す兆候が強まる中、ネタニヤフ首相の発言があったことを報じた。
ネタニヤフ首相は16日、アメリカのマルコ・ルビオ国務長官とエルサレムで会談後、トランプ政権が推進するイランの核兵器開発阻止に協力すると表明した。
ドナルド・トランプ大統領は4日、イランに対する新たな強力措置を承認する文書に署名し、イランの核兵器保有を容認しないと警告した。
USAトゥデイは、バイデン政権末期からトランプ政権初期の6か月間に、イランの弱体化に乗じてイスラエルが核施設を攻撃する可能性があるとの米情報機関の分析を伝えた。
これには、イスラエルがトランプ政権に攻撃支持を求めて圧力をかけ、イランの核兵器開発成功が切迫しているとの懸念からアメリカも加わる可能性があるとみられている。
イスラエルは16日、アメリカから「バンカーバスター(地中貫通爆弾)」と呼ばれる2,000ポンド(907kg)爆弾を空輸で受け取った。
イスラエルは昨年、レバノンのベイルートで親イラン武装組織ヒズボラの指導者ハサン・ナスララ氏を爆殺した際、この爆弾を使用したとされる。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、トランプ政権移行チームがイスラエル軍のイラン核施設攻撃を探る中でアメリカ空軍の攻撃参加を検討したが、トランプ大統領は交渉による解決を望んでいると報じた。
今月初め、トランプ大統領は自身のSNSトゥルース・ソーシャルで、アメリカがイスラエルとイランを攻撃するとの報道は誇張されたものだと否定した。