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2025年02月22日土曜日
ホームニュース「偽のブレイクアウト」に要注意…ビットコイン、短期的な下落後に強気相場続くのか?市場の動向を専門家が分析

「偽のブレイクアウト」に要注意…ビットコイン、短期的な下落後に強気相場続くのか?市場の動向を専門家が分析

暗号資産(仮想通貨・コイン)の代表格であるビットコイン(BTC)が、変動が激しい中で2023年8月と類似したパターンを示している。

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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市場アナリストらは、現在の価格動向が当時と似ているとし、短期的には8万5,000ドル(約1,279万円)水準まで下落する可能性があると警告している。

18日(現地時間)、仮想通貨専門メディア「コインテレグラフ」は、このようなビットコインの見通しについて報じた。

オンチェーン分析プラットフォーム「クリプトクワント(CryptoQuant)」は、17日の報告書でビットコインが近々大きな変動を示す準備ができていると分析した。

現在、ビットコインの変動性指標である「チョピネス指数(Choppiness Index)」が日間で62、週間で72を記録し、極めて不安定な状態を示している。これは市場が強い方向性を持てず、近い将来急激な動きが発生する可能性が高いことを意味する。

クリプトクワントの寄稿者であるパーシヴァル(Percival)は、「現在の市場の雰囲気は2023年8月と似ている」とし、「当時も変動性が再び増加し、ビットコイン価格が急落した後、数か月間上昇を続けた」と説明した。

さらに、「ビットコインは過去90日間で約16%の範囲で横ばいとなっている。これは強い方向性なしに調整と反発を繰り返す相場展開だ」との見方を示した。

このような状況下で、市場参加者らは短期的な価格下落の可能性を視野に入れている。

ビットコインの短期保有者(STH)購入単価は9万2,000ドル(約1,384万円)と分析されており、この支持線が崩れると200日指数平滑移動平均線(EMA)が位置する8万5,000ドルが次の主要な支持線になると見られている。

パーシヴァルは、「強気相場が進む前に、市場はしばしば偽のブレイクアウト(false breakout)を生み出し、トレーダーのポジションを清算する傾向がある」とし、「現在、多くのトレーダーがブレイクアウト取引戦略を活用している。彼らのポジションが清算された後、再び上昇トレンドを続ける可能性が高い」と分析した。

短期保有者の収益率を示す「STH SOPR(Spent Output Profit Ratio)指標」も2023年8月と同様の水準まで低下した。これは短期保有者が損失を被っている割合が増加しており、価格調整が発生する可能性が高いというシグナルとして解釈される。

ビットコインは2023年8月に3万ドル(約451万円)付近で長期間横ばいとなった後、2万5,000ドル(約376万円)まで急落した。この時、ブルームバーグは機関投資家が市場から徐々に撤退し、価格調整が発生したと分析した。

18日(日本時間)時点で、ビットコインは9万5,604ドル(約1,438万円)で取引されており、短期的には9万2,000ドル(約1,384万円)の支持線をテストする可能性が高い。この水準が崩れれば8万5,000ドル(約1,278万円)まで追加下落する可能性がある。

ただし、市場が現在のポジションを整理した後、再び上昇トレンドを続けるならば強気相場は持続する可能性が高い。

専門家たちは、ビットコインが調整を終えた後に再び上昇するか、あるいはさらなる下落となるのかは、今後数日間の価格動向にかかっていると予測した。

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