Appleが3年ぶりに公開する、中低価格の新製品に、大きな関心が集まっている。発表は19日(現地時間)に予定されており、発売日は28日になる見込みだ。
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18日、米経済専門メディアの「フォーブス」によると、Appleは普及型スマートフォン「iPhone SE4」を28日に発売する予定だ。事前予約は21日から開始される見通しだ。
iPhone SE4は特別な発表イベントを行わず、Appleのニュースルームを通じて静かに公開されると見られる。
ティム・クックCEOは13日、SNSで「新しい家族を迎える準備をしよう。2月19日、Apple発売」と投稿し、新製品の公開を示唆していた。
iPhone SEは、Appleの中低価格ラインナップで、SEシリーズの発売は2022年以来3年ぶりとなる。これは、低価格スマートフォンを武器にシェアを拡大する中国メーカーを意識した動きと考えられる。
昨年第4四半期、Appleの世界スマートフォン市場シェアは5%減少した。特に、中国市場での販売不振が大きく影響した。
市場調査会社「カナリス」によると、同期間のAppleの中国での売上は前年同期比25%減少した。競争が激化する中、vivoが17%のシェアで1位、ファーウェイが16%で2位、Appleは15%で3位にとどまった。
今回発売されるiPhone SE4は、iPhone 14に似たデザインが採用される見込みだ。
従来の4.7インチLCDディスプレイ、丸みを帯びたデザイン、物理ホームボタンなどのデザインから脱却し、6.1インチOLEDディスプレイ、エッジデザイン、Face ID搭載、物理ホームボタンの廃止などが予想されている。
また、これまでフラッグシップiPhoneのみに搭載されていた機能が一部追加される可能性がある。AIシステム「Apple Intelligence」のサポートや、iPhone 15 Proシリーズや、iPhone 16シリーズに導入されたアクションボタンが搭載される見通しだ。
アクションボタンは、端末左上に配置され、サイレントモード切替、カメラ起動、ライト点灯、録音、翻訳など、よく使う機能をすばやく実行できる。
こうしたハードウェアと機能の大幅なアップグレードにより、Appleが今回の新製品の名称を「iPhone SE4」ではなく「iPhone 16E」に変更する可能性も指摘されている。
iPhone SE4の価格は、約69万~72万ウォン(約7万1,941円~7万5,069円)と予想されている。サムスン電子が昨年発売したプレミアム普及型スマートフォン「Galaxy A55」(64万ウォン、約6万6,728円)よりもやや高い価格帯となる。
AppleがiPhone SE4の発売を通じて、世界のスマートフォン市場でのシェアを回復できるかに注目が集まっている。
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