ウクライナ軍が北朝鮮製自走砲を暗闇で捕捉、ドローンで初撃破
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ウクライナ軍は東部戦線で北朝鮮製自走砲を初めてドローンで攻撃し、破壊したと発表した。
現地時間18日、ロイター通信などによると、ホルティチャ東部軍は声明を通じ、ルハーンシク地域で無人システムを運用する「ネメシス412独立大隊」が北朝鮮製M-1978「曲山」自走砲を攻撃し破壊したと明らかにした。
これはウクライナ軍が開戦以来、北朝鮮製自走砲をドローンで攻撃した初の事例となる。ホルティチャ東部軍はテレグラムを通じて軍事目標が爆破される映像を公開した。
この自走砲は昨年10月にウクライナ戦線で初めて確認されていた。口径170mmの長距離砲で、45kg以上の砲弾を40km以上発射できる性能を持つ。ロケット補助推進装置を使用すれば射程は54〜60kmまで伸びるとホルティチャ東部軍は説明した。
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ネメシス部隊としても知られる412独立部隊は、夜間作戦中に車両の熱痕跡を捉え、曲山自走砲を発見した。この部隊はウクライナ東部のハルキウとルハーンシク州の境界に沿った主要補給路があるクピャンスク周辺の最前線を巡回する任務を遂行している。ルハーンシク地域は、ロシアが2022年に公式に併合を宣言した4地域の一つだ。
北朝鮮製曲山自走砲は、ロシア第1親衛戦車軍を支援し、オスキル川を渡ってクピャンスクのウクライナ軍を圧迫する作戦に投入されたとフォーブスは伝えている。ウクライナ国防戦略センターは「ロシア軍がクピャンスク方面で攻勢を強化した」とし、「オスキル川を渡ってトポリ南西の平原に進軍した」と報告した。