
米国、北朝鮮・ベネズエラ特別大使のリチャード・グレネル氏は、ドナルド・トランプ米大統領と金正恩北朝鮮労働党総書記が会談する可能性があると明らかにした。
米国の国営放送「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」によると、グレネル特使は21日(現地時間)、米メリーランド州で開催された「保守政治行動協議会(CPAC)」の年次大会の討論会で、トランプ大統領と金正恩総書記の会談の可能性を示唆した。
グレネル特使は「対話は弱さの表れではなく、目標達成のための戦術だ」と述べ、「トランプ大統領を通じて、それを目撃した」と語った。さらに「彼(トランプ大統領)は金正恩総書記と再び会談できるし、我々もロシアと対話すべきだ」と付け加えた。
これは、前任期中にトランプ大統領が金正恩総書記と会談したように、ウクライナ停戦交渉のためにロシアのウラジーミル・プーチン大統領とも対話する必要があることを強調したものだ。
最近、米国はウクライナを除外してロシアと停戦交渉を進めてきたが、これに対して一部では「プーチン大統領に弱腰を見せている」や「降伏に近い」との批判が出ている。
また、グレネル特使は外交分野での「アメリカ・ファースト」政策を強調した。彼は「我々は政権交代を目指しているわけではない」とし、「我々の基準は他国をより良くすることではなく、アメリカをより良く、強く、繁栄させることだ」と力説した。