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2025年03月06日木曜日
ホームニュースイスラエル・ハマス「休戦延長交渉」決裂、ガザ地区で新たな衝突が発生…再び戦闘再開の危機に直面

イスラエル・ハマス「休戦延長交渉」決裂、ガザ地区で新たな衝突が発生…再び戦闘再開の危機に直面

イスラエルとパレスチナの武装組織ハマスの間の第1段階の休戦が終了してから3日が経過したが、追加の休戦をめぐる双方の立場は平行線をたどり、ガザ地区の戦闘は休戦延長か戦闘再開かの岐路に立たされている。イスラエル軍の無人機攻撃によりガザ地区で2名が死亡し、各地で銃声や砲撃音が再び響くなど、緊張が高まっている。

3日、ロイター通信など海外メディアは、同日午前、ガザ地区最南端の都市ラファでイスラエル軍の無人機攻撃によりパレスチナ人2名が死亡し、3名が負傷したと報じた。また、ガザ地区民間防衛局は同日、南部のハーン・ユーニスでもイスラエル軍の砲撃と銃撃があったと伝えた。イスラエル側はラファの空爆について、軍施設に接近する容疑者2名に向けて発砲したと説明し、ハーン・ユーニスでの砲撃と銃撃については、安全規則を違反した小型船舶に警告射撃を行った後、撃沈したと述べた。

一方、イスラエル北部の港湾都市ハイファのバスターミナル前では、イスラム教少数派ドゥルーズ派信者による刃物テロが発生し、1名が死亡、4名が負傷した。

これらの事件はイスラエルとハマスの間で合意した第1段階休戦が終了した状況で発生し、緊張をさらに高めている。イスラエルはガザ地区への人道支援物資の搬入を阻止し、追加の人質解放案を含む第1段階休戦延長案を受け入れるようハマスに圧力をかけている。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はこの日、「人質を解放しなければ、想像を絶する結果になるだろう」と警告。イスラエルのカッツ国防相も「人質を早急に解放しなければガザ地区の扉が閉ざされ、地獄の門が開く」と威嚇した。イスラエルはガザ地区北部に帰還した住民を南部に移動させ、電力供給を遮断するなど、第1段階休戦延長のための「最大限の圧力」計画を準備していると伝えられている。

一方、ハマスは当初の合意通り、全人質の解放とイスラエル軍の完全撤退を柱とする第2段階の休戦に移行すべきだとの立場を取っている。ハマス高官のオサマ・ハムダン氏はイスラエルの要求について「第2段階の休戦交渉を回避しようとする露骨な試み」と批判した。

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