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2025年03月12日水曜日
ホームニュース北朝鮮の核施設に再稼働の兆し…商業衛星写真で確認された断続的な「煙と雪解け」の真相とは

北朝鮮の核施設に再稼働の兆し…商業衛星写真で確認された断続的な「煙と雪解け」の真相とは

引用:聯合ニュース
引用:聯合ニュース

北朝鮮が寧辺(ニョンビョン)核施設を継続的に稼働させているとみられると、米国の北朝鮮専門メディアが報じた。

7日(現地時間)、米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は今年撮影された商業衛星写真を分析した結果、寧辺核施設の放射化学実験室(RCL)から断続的に煙が噴き出している様子や、ウラン濃縮施設の上に積もった雪が溶けたことなどが確認されたと伝えた。また、これは北朝鮮の金正恩総書記が下した核物質生産の拡大指示が実行されていることを示すものだと解釈した。

38ノースは、寧辺核施設の火力発電所から煙が断続的に観察されていると述べた。これは使用済み核燃料を再処理するサイクルの開始を示すものではないが、核廃棄物の処理や再処理の準備など低レベルの活動が行われている可能性を示唆していると分析した。

また、原子炉と発電タービンがある建物の屋根の雪が溶けている様子や水蒸気が出ている場面、原子炉から冷却水を放出している様子などが観察されたという。さらに、実験用軽水炉の建物の屋根上でも雪が溶けている様子が見られ、冷却水の放出も確認された。

38ノースは、これらの特徴が2023年11月からほぼ中断なく観察されており、原子炉やタービン発電機などの試運転を含む準備作業が進行していることを示していると伝えた。

先に国際原子力機関 (IAEA)のラファエル・グロッシー事務局長も、3日にオーストリア・ウィーンで開催されたIAEA定期理事会で、寧辺と平壌(ピョンヤン)近郊の降仙(カンソン)地域にある核施設内のウラン濃縮施設が継続的に稼働している兆候があると述べた。

グロッシ事務局長は「寧辺核施設内の軽水炉も引き続き稼働中で、軽水炉の隣には支援用のインフラ施設が追加されている点も観察される」とし、寧辺核施設内の5MWe級原子炉が約60日間の稼働中断を経て、昨年の10月中旬から稼働を再開した事実を確認したと述べた。

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