テスラのイーロン・マスクCEOが政府効率化省（DOGE）の正当性を強調する一方、企業経営者として直面する困難を吐露した。10日（現地時間）、マスクCEOはフォックス・ビジネスのラリー・クドロー氏の番組に出演し、最近テスラがマスク反対派の攻撃対象となり株価が下落傾向にあるとの指摘に、苦笑しながら同意した。
マスクCEOは、反発を招いているDOGEの連邦機関の支出削減や大規模な人員削減について「我々は正しいことをしている」と述べ、「政府には膨大な浪費と不正がある」と指摘した。彼は「政府の効率化と浪費・不正の排除に努めており、実際に進展がある」とし、「現時点で1日当たり40億ドル（約5,909億7,700万円）以上の削減を達成した。非常に重要な成果だ」と強調した。さらに、現在DOGEチームは100人以上で、将来的に200人に増える可能性があるとし、「我々が止まらなければ、1兆ドル（約147兆7,442億5,009万円）の削減も可能だ」と自信を示した。
マスクCEOは「（DOGEの仕事で）他の事業に支障はないか」との質問に「非常に難しい」と答え、一瞬言葉に詰まり深いため息をついた。進行役が「もう後戻りできないと言っている」と指摘すると、マスクCEOは大きく頷き「目標は米国が浪費と不正で破綻しないようにすることだ。それが私がここにいる理由だ」と述べた。DOGEの仕事を1年延長するかとの質問にもマスクCEOは「そうだ」と答えた。また彼は、DOGEに最も強く反発しているのは民主党だと指摘した。