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2025年03月14日金曜日
ホームニュース米下院公聴会で「ミスター」と呼ばれたトランスジェンダー議員、「呼称」を巡り激しい論争に発展

米下院公聴会で「ミスター」と呼ばれたトランスジェンダー議員、「呼称」を巡り激しい論争に発展

引用:AP通信
引用:AP通信

米国共和党の下院議員がトランスジェンダー議員を「ミス(Ms.)」ではなく「ミスター(Mr.)」と呼んだことで、民主党議員が反発する騒動が起きた。

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、下院外交委員会・欧州小委員会は11日(現地時間)、軍備管理と欧州に対する米国の支援に関する公聴会を開いていた。この際、小委員会委員長の共和党所属キース・セルフ議員(テキサス州)が、トランスジェンダーで民主党所属のサラ・マクブライド議員(デラウェア州)を紹介する際、「ミスター・マクブライド」と呼んだ。

これに対しマクブライド議員は、セルフ議員に女性の敬称「マダム」を付けて呼ぶことで不快感を示し、発言を続けようとした。しかし、セルフ議員の隣に座っていた民主党幹事のウィリアム・キーティング議員(マサチューセッツ州)は黙っていなかった。キーティング議員はセルフ議員に呼称の訂正を求めたが、セルフ議員は再び問題の「ミスター」という呼称を使用した。

これを受け、キーティング議員は「あなたのことは多少知っているが、これは品位に欠ける」とセルフ議員に抗議した。セルフ議員が公聴会を進行しようとしたが、キーティング議員は「正当に選出された議員を適切に紹介せよ」と譲らず、結局セルフ議員は問題発言から1分後に公聴会を打ち切った。

その後、セルフ議員はX(旧Twitter)で「男性と女性のみを性別として認めるのが米国の方針だ」と表明した。先にドナルド・トランプ米大統領は今年1月の就任初日、2つの性別のみを認める大統領令に署名していた。共和党は昨年、トランスジェンダー女性の議事堂内女性トイレ使用を禁止する法案を可決している。

初のトランスジェンダー下院議員であるマクブライド議員をめぐる論争は、今回が初めてではない。先月には、共和党のメアリー・ミラー議員(イリノイ州)がマクブライド議員を「デラウェア州出身の紳士」と呼んだこともあった。

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