
北朝鮮は、日本の憲法改正の動きを「軍国主義的本性をさらけ出した自滅的暴挙」として非難した。
北朝鮮の朝鮮中央通信は14日、「国家の根本を覆そうとする軍国主義者たちの自滅的暴挙」と題した論評を発表し、「『平和憲法』なるものはただの紙切れに過ぎず、日本はすでに完全な侵略武力を保持した戦争国家に変わり果てた」と述べた。
論評は「死文と化して久しい『平和憲法』が『戦争憲法』に正式に改悪されるのは時間の問題」とし、「日本が海外侵略の道に踏み出すことは戦犯国がその時期を決定することに過ぎない」と指摘した。
さらに、「看過できないのは、我が国に反対する米国の政治・軍事的対決策動に積極的に加担する日本が、再侵略の矛先を朝鮮半島に向けようとしていることだ」と述べ、日米韓安保協力を強く非難した。
論評は「日本が過去の罪を時の流れの中で埋め、再び戦争の道を進もうとすることは、敗北の歴史を繰り返すことに他ならない」とし、「国家の根本を覆す行為が自滅的暴挙であることは、時間が証明するだろう」と結んだ。
北朝鮮の論評に対し、キム・イネ統一部副報道官はこの日の定例会見で「我々の日米韓協力は北朝鮮の挑発に対応するためのものであることを明確にしておく」と述べた。
一方、日本の平和憲法は戦争の永久放棄、戦力不保持、そして交戦権の否定を掲げている。しかし、自衛権の観点からこれらの規定を改正しようとする動きが国内で徐々に強まっている。
日本経済新聞によると、昨年末に日本人を対象に実施された世論調査では、憲法改正に賛成する回答者の割合が68%に達していた。