
ウクライナ軍が奇襲占領したロシア西北部クルスク地域で、北朝鮮軍の人海戦術に対して無防備に押し戻されたと伝えられている。
13日(現地時間)、英紙インディペンデントが情報筋を引用して報じた内容によると、ロシア国防省はこの日、スジャなど3か所の居住地を追加占領し、残存するウクライナ軍の陣地を集中攻撃していると発表した。
ウクライナと国境を接するスジャは、クルスク地域内のウクライナ軍が物資を供給されてきた戦略的要衝だ。最近、両国はスジャを巡って激しい戦闘を展開してきた。情報筋によると、クルスク地域にいたウクライナ軍は国境へ後退し、そこでロシアの進撃を阻止するよう命令を受けているという。
米国がウクライナへの軍事情報提供を中断した隙を突き、ロシア軍が北朝鮮軍の「自爆突撃隊」を前線に配置したことで、戦況が一気に不利に転じたとされる。ウクライナ軍のある偵察部隊の指揮官は「DDoS攻撃のように北朝鮮軍が押し寄せてきた」と述べ、「北朝鮮軍10人中8人を倒したが、いくら倒しても太刀打ちできなかった」と語った。北朝鮮軍の突撃隊の攻撃後には、ロシアの無人機攻撃が続くと彼は付け加えた。
ウクライナ軍は昨年の8月、国境を接するロシアのクルスク地域を奇襲攻撃して占領した。将来の領土交換時に使用する交渉材料を確保すると同時に、最前線へ向かうロシアの物資を分散させる狙いがあった。
しかし、先月28日に起きた前代未聞の「ホワイトハウスでの首脳会談決裂」以降、ドナルド・トランプ米大統領がウクライナ支援を中止し、北朝鮮軍が加勢したロシア軍の攻勢が集中したことで戦況が急激に悪化した。