
フランスの政治家がアメリカに対し、140年前に贈られた「自由の女神像」の返還を求めた。米政治専門メディア「ポリティコ」によると、17日(現地時間)、欧州議会(MEP)のフランス社会党所属で、中道左派の政党「プラス・ピュブリック」を率いるラファエル・グリュックスマン議員はパリで開催された党の集会で、「暴君の味方をし、科学的自由を求めたという理由で研究者を解雇したアメリカ人に、『自由の女神像を返せ』と言いたい」と述べた。
グリュックスマン議員は「我々が贈ったものを、あなたたち(アメリカ人)は嫌っているようだ」と指摘し、「自由の女神像はフランスで大切にされるだろう」と皮肉った。これまでグリュックスマン議員はウクライナ支援を撤回しようとしたトランプ大統領を厳しく批判しており、また、トランプ政権下での大学や研究機関への支援削減にも強く反対していた。

自由の女神像は1886年10月28日、アメリカ独立宣言100周年を記念してフランスがアメリカに贈ったものだ。たいまつと独立宣言書を両手に持つ自由の女神像は、かつてニューヨーク港を通じてアメリカに到着した移民たちが最初に目にする自由の象徴であり、1984年にはユネスコの世界遺産に登録された。