
北朝鮮がロシアの友好国ベラルーシから大型特殊ダンプカーを少なくとも4台輸入したと、産経新聞が18日報じた。
産経新聞によると、アメリカの衛星画像提供会社マクサー・テクノロジーズが昨年11月6日に撮影した衛星写真を根拠に報じた。写真には、北朝鮮とロシアの国境近くにある北朝鮮の豆満江駅で、停車中の貨物列車から黄色いダンプカー4台が荷降ろしされる様子が写っていた。北朝鮮の情報筋は、これらのダンプカーがベラルーシの企業「ベラズ」製であると産経新聞に語った。
同紙は、「貨物列車はシベリア鉄道を経由して豆満江駅に到着したとみられるが、輸出元は不明」と指摘。その上で、「北朝鮮がさらに多くの車両を輸入するため、ロシアやベラルーシの企業と協議を行っているとの情報がある」と伝えた。ウクライナ戦争後、西側の制裁で対外貿易が低迷するベラルーシは、大型車両の生産に強みを持っており、北朝鮮にはこれらの車両に対する需要があると付け加えた。
北朝鮮は、今回輸入したダンプカーと類似の大型車両を以前は中国から輸入していた。中国とベラルーシの合弁会社が製造したトラックが、北朝鮮で大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の移動式発射台に改造された例があると、産経新聞は説明している。また、今回輸入したダンプカーもミサイル発射台に改造される可能性があり、関係国が警戒を強めていると付け加えた。
北朝鮮は、今回輸入したダンプカーと似た大型車両を以前は中国から輸入していた。中国とベラルーシの合弁会社が製造したトラックは、北朝鮮で大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」の移動式発射台に改造されたことがあると産経新聞は説明している。今回輸入したダンプカーもミサイル発射台に改造される可能性があり、関係国が警戒を強めていると付け加えた。
さらに、北朝鮮への輸送車両の輸出は国連安全保障理事会決議に違反しているが、北朝鮮が西側制裁に対抗するためにロシアとベラルーシとの協力を強化している実態が今回の事例で明らかになったと同紙は分析している。
産経新聞は「北朝鮮は伝統的に食料品やエネルギー供給などで中国に依存してきたが、最近では対北支援におけるロシアの存在感が高まっている」とし、ベラルーシも昨年7月に外相が北朝鮮を訪問するなど、関係強化を模索していると述べた。そして、北朝鮮、ロシア、ベラルーシの三者の結束が強化されれば、対北制裁の抜け穴がさらに広がる恐れがあると警鐘を鳴らした。