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2025年03月21日金曜日
ホームニュースウクライナ兵捕虜「100年前と同じ方法で囚人を虐待」、ロシア刑務所での拷問と飢餓を証言

ウクライナ兵捕虜「100年前と同じ方法で囚人を虐待」、ロシア刑務所での拷問と飢餓を証言

引用:AP通信
引用:AP通信

ウクライナ戦争勃発後、ロシアに捕虜となったウクライナ兵が「地獄のような世界だった」と刑務所での体験を証言した。

20日(現地時間)、フランス・ディジョン地域紙「ル・ビアン・ピュブリック」によると、ウラディスラフ・ザドーリン氏は釈放から14か月経った今も「夢で戦争を見て、刑務所の音を聞く」と語り、収監中に言葉にできない暴行や拷問を受けたと証言した。彼は「(看守の暴行で)肌の色が青から緑、緑から赤に変わった」と述べ、「時には獣医用の器具で体中に電気ショックを与えられた」と証言した。

ザドーリン氏は刑務所での飢餓も回顧した。彼は「しばしば砂のついたパン一切れしか食べられなかった」と述べ、「トイレットペーパーや石鹸、そしてネズミの食べ方を学んだ」と証言した。そのため、拘束前120kgあった体重が釈放時には半分になっていたという。さらに「ロシアは中世に留まっており、100年前と同じ方法で囚人を虐待している」と告発した。

ウクライナ人捕虜をさらに苦しめたのは、心理的暴力だった。ザドーリン氏は「完全に誤った情報が与えられた。ウクライナはもはや存在せず、すでに占領され、ロシアの領土になったと言われた」と証言した。また「朝起きるとロシア国歌を歌わされた。看守が気に入らなければ夕方まで歌い続けさせられた」と述べ、「ロシアの歴史を読まされ、一日中ロシアのラジオを聞かされた。彼らは私たちをロシア人化しようとしていた」と語った。

ザドーリン氏は収監中に二度自殺を試みた。彼は「釈放後は何の感情も感じなかった。喜びも悲しみも何もなかった」と述べ、「両親が近づいても何も感じなかった」と打ち明けた。ロシアでの捕虜生活は彼に深刻な後遺症を残した。頭部外傷や胆嚢の手術、足の両親指の切断といった身体的な後遺症に加え、心理的トラウマの回復にはさらに長い時間を要するとみられる。

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