
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は19日(現地時間)、ロシアのクルスク州領内に侵入したウクライナ軍を完全に排除する作戦が完了しつつあると明らかにした。
RIAノーボスチ通信によると、プーチン大統領はこの日、ロシア検察庁の幹部会議で「我が軍は最近、迅速かつ大胆で効果的な作戦を複数遂行し、クルスク地域の敵軍掃討を完了しつつある」と述べた。
プーチン大統領は検察に対し、クルスク地域で民間人に対する犯罪を犯したウクライナ軍を特定し、徹底的に捜査して処罰するよう指示した。また、ロシア領内にいたすべてのウクライナ軍、特に外国人傭兵をロシア法に基づきテロリストとして分類すべきだと主張した。
ウクライナ軍は昨年の8月、ロシア南西部の国境地域クルスク州を奇襲攻撃し、7か月間にわたり一部の領土を支配下に置いていた。しかし、ロシア軍は最近反撃を強め、大半の領土を奪還した。ロシア連邦軍のワレリー・ゲラシモフ参謀総長は12日、ウクライナが占領していた領土の85%以上を解放し、ウクライナ軍を包囲したとプーチン大統領に報告した。
全般的な前線でロシア軍より劣勢のウクライナ軍は、クルスク占領地を停戦交渉での領土交換カードとして活用する計画だったが、現在は厳しい状況に追い込まれている。