「ロシアの負傷兵数百人が北朝鮮で治療」軍事技術伝授か
劣悪な医療環境下でロシアの負傷兵が北朝鮮で治療
軍事技術の伝授とロシア語教育が目的か

ウクライナ戦争において、北朝鮮軍兵士が1万人以上派兵され、「クルスク奪還作戦」に投入された後、今度はロシア兵が北朝鮮で治療を受けていたことが明らかになった。
ロシアのアンドレイ・ルデンコ外務次官は、ウクライナ戦線で負傷したロシア兵数百人が北朝鮮の医療施設でリハビリを受けたと述べた。
19日(現地時間)、ロシア国営タス通信はルデンコ次官が在ロシア北朝鮮大使館で開かれたソ連・北朝鮮経済文化協力協定締結76周年記念レセプションで「今日のロ朝関係の兄弟的性格を示す明白な例だ」と語ったことを報じた。
ルデンコ次官はまた、昨年夏にウクライナ戦線で戦死したロシア兵の子どもたちが北朝鮮の松濤園国際少年団キャンプを訪れたことも、両国の兄弟のような関係を示すものだと説明した。
先月、アレクサンドル・マチェゴラ駐北朝鮮ロシア大使もロシアメディア『ロシースカヤ・ガゼータ』のインタビューで、ウクライナで負傷したロシア兵数百人が北朝鮮の療養施設や医療機関で回復中だと明かしていた。

ロシアの負傷兵に対する北朝鮮の療養支援は両国の緊密な関係を示すものと評価される一方、北朝鮮の劣悪な医療環境を考慮すると、ロシア軍の経験を北朝鮮に伝授する軍事協力を隠すためのものだとの見方もある。また、派兵された北朝鮮軍の中にはロシア語が堪能な者がほとんどおらず、英語の使用も禁じられているため、軍事作戦の遂行に支障をきたしていたことから、今後の両国交流に向けてロシア語教育が行われる目的もあると見られている。
ルデンコ次官は「昨日平壌から戻ったばかりだ」と述べ、「北朝鮮の友人たちと二国間協力、国際・地域問題の幅広い課題について有意義な協議を行った」と語った。彼は14日に平壌に到着し、4日間の訪朝日程を終えて18日に帰国した。
ルデンコ次官はロシアのウクライナに対する「特別軍事作戦」を強く支持する北朝鮮に感謝の意を表し、「ロ朝両国が多様な協力をさらに拡大・強化しようとする共同の取り組みは両国民の利益にかなうものだ」と強調した。
申鴻哲駐ロシア北朝鮮大使は「最終的勝利までロシア軍、国民と共にする」と述べ、「ロシアとの友好関係発展は北朝鮮の揺るぎない立場だ」と語った。