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2025年03月26日水曜日
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金正恩、ロシア軍支援強化を明言!北朝鮮のウクライナ戦争への関与がますます明確に

引用:朝鮮中央通信
引用:朝鮮中央通信

金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長は22日、北朝鮮を訪問したセルゲイ・ショイグ・ロシア国家安全保障会議書記と会談し、「ロシア軍と(北朝鮮)人民が遂行している『特殊軍事作戦』は不屈の力と愛国主義、そして正義の偉業を示すものだ」と述べた。

ロシアメディアのタス通信によると、プーチン大統領の特使を務めてきたショイグ書記は21日に平壌(ピョンヤン)に到着し、金正恩と約2時間にわたり会談した。ショイグ書記は金委員長にウラジーミル・プーチン大統領の親書を直接手渡した。ショイグ書記が北朝鮮を訪れるのは昨年9月以来、6ヶ月ぶりとなる。

朝鮮中央通信は同日、「ショイグ書記がプーチン大統領の親密な挨拶と重要な親書をショイグ同志が丁重に伝達した」と報じ、「金正恩同志は深い謝意を表し、敬愛するプーチン大統領への戦闘的な挨拶を送った」と伝えた。

さらに「この日の会談では、両国の安全保障上の利益と国際的正義を守るための重要課題、地域及び国際情勢に関する両国指導部の見解と意見が幅広く交換され、完全に一致した立場が確認された」と報じた。

金正恩は会談の中で、停戦交渉が進むロシア・ウクライナ戦争において、いつでも追加派兵などの支援が可能であることを示唆したとされる。通信は「金正恩同志は今後も国家主権と領土の安定、安全保障上の利益を守るためのロシアの闘争を変わらず支持することが朝鮮民主主義人民共和国政府の揺るぎない選択であり、堅固な意志であると明言した」と伝えた。

昨年11月、北朝鮮はロシアのクルスク戦線に約1万1000人の兵力を派遣した。短期間で4000人以上の死傷者が出たにもかかわらず、今年に入って追加の兵力を派遣したとされる。最近では、北朝鮮軍の支援を受けてロシアがウクライナに一時占領されていたクルスク地域の領土の大部分を奪還したとの海外メディアの分析が相次いでいる。

慶南(キョンナム)大学極東問題研究所のイム・ウルチュル教授は「金正恩が特殊軍事作戦支持を直接言及したのは、ロシアとの血盟的な絆を誇示する意味合いがある」とし、「停戦交渉においてもロシアの立場を支持し、必要に応じて北朝鮮軍の追加派兵、ミサイルなどの武器支援といった実質的な支援をいつでも継続する用意があることを事実上約束したと見られる」と述べた。

通信は「会談では包括的な戦略的パートナーシップに関する条約の条項を無条件に履行していく両国指導部の意向が表明された」とし、「金正恩同志とショイグ同志は安全保障分野を含む多方面での交流と協力をさらに拡大・強化していくための将来的な取り組みについて、重要かつ有益な意見交換を行った」とも伝えた。

一方、この日の会談では金正恩のモスクワ訪問をはじめ、休戦関連事項や北朝鮮軍派兵の見返りについても議論された可能性があるとの見方が出ている。ロシアのタス通信は、会談ではロシアとアメリカの対話初期段階、ウクライナ情勢、その他の地域、特に朝鮮半島の安全保障問題など、多岐にわたるテーマが議論されたと報じた。

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