
テスラ株価が9週連続で下落し、上場以来最長を記録した。
21日(現地時間)のニューヨーク株式市場でテスラ株は5.27%急騰し、248.71ドル(約3万7,459円)で取引を終えた。時価総額は7,998億ドル(約120兆4,622億円)に達し、企業価値ランキングで10位から9位に浮上した。
しかし、この日の上昇にもかかわらず、週間ベースでは0.51%下落し、9週連続の下落となった。
過去1か月では26.37%、年初来では38.41%の下落を記録している。
この日、テスラのイーロン・マスクCEOはX(旧Twitter)を通じて全社員会議を招集し、株式保有の継続を指示した。これを受けてテスラ株は5%以上上昇したが、週間ベースでの下落を食い止めるには至らなかった。
マスク氏はXで「困難な時期もある。今はちょっとした嵐の中だ。しかし、未来は信じられないほど明るく、エキサイティングだということを伝えたくてここにいる」と述べた。
さらに「我々は誰も想像しなかったことを成し遂げる」と付け加えた。
マスク氏が緊急会議を招集した背景には、政府効率化省の責任者就任後、公務員の大規模解雇を実施したことへの反発が高まり、テスラ関連施設への放火などボイコット運動が発生し、株価が急落していることがある。
同日、テスラの熱心な支持者として知られるモルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏は顧客向けメモで「競争激化、陳腐化したラインナップ、ネガティブなブランドイメージによるボイコットで予想が外れた」と述べ、2025年のテスラの1株当たり利益予想を20%引き下げた。