
米国のドナルド・トランプ大統領が米民主党の元職および現職議員に対して機密情報へのアクセス資格を取り消す措置を講じた。この中には、元ファーストレディで元国務長官を務めたヒラリー・クリントン氏や、昨年の民主党大統領候補だったカマラ・ハリス元副大統領も含まれている。
22日(現地時間)、BBCはトランプ大統領がこれらに加え、ジョー・バイデン前政権の高官や元議員、トランプ政権第1期で顧問を務めた人物にまで機密情報へのアクセス資格を剥奪したと報じた。トランプ大統領は機密情報へのアクセス資格が剥奪された人物らが情報を閲覧することは「もはや国益にかなわないと判断した」と述べた。
今年2月にバイデン元大統領の機密情報へのアクセス資格を取り消したのに続き、今回はバイデン家の全員やトニー・ブリンケン元国務長官、ジェイク・サリバン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)からも資格を剥奪した。
また、元共和党議員のリズ・チェイニー氏やアダム・キンジンガー氏、トランプ政権第1期でロシア問題顧問を務めたフィオナ・ヒル氏、レティシャ・ジェームズ元ニューヨーク州司法長官、アルビン・ブラッグ元ニューヨーク・マンハッタン地方検事も今後、米政府の機密文書を閲覧できなくなった。
トランプ大統領は2020年の大統領選挙時、バイデン当選に有利に働くよう介入したとして、40人余りの元情報管理者の機密情報へのアクセス資格を取り消した経緯がある。