暗号資産（仮想通貨）投資家たちが長年待ち望んでいた変化が、ついに現実となる可能性が高まっている。先日、ゲイリー・ゲンスラー氏が米証券取引委員会（SEC）委員長を退任してから市場は即座に反応を示し、強い上昇を見せた。
しかし、これで終わりではない。ドナルド・トランプ米大統領が指名したポール・アトキンス氏が、来月にもSEC委員長に就任する可能性が高まり、市場は再び大きな動きを見せる兆しを見せている。
アトキンス氏は27日（米国時間）に上院銀行委員会で承認手続きを進める予定で、早ければ4月にも正式にSEC委員長に就任することになる。
専門家の間では、アトキンス氏が暗号資産市場に対して友好的な政策を打ち出す可能性が高いとの見方が強まっており、投資家もこれに備えた動きを見せ始めている。
暗号資産メディア「コインゲイプ」は、この変化の中で特に注目すべき暗号資産3銘柄を紹介した。
SEC委員長交代、暗号資産市場への影響は？
アトキンス氏がSEC委員長に就任すれば、暗号資産に関する規制政策が大きく変わる可能性がある。投資家らは、より明確な規制枠組みの整備が期待されており、市場の採用率向上や価格の上昇につながるとの見方が浮上している。そのため、事前にポートフォリオを調整することが重要であり、特にビットコイン（BTC）、リップル（XRP）、ボンク（BONK）といった暗号資産が注目を集めている。
1. ビットコイン
ビットコインは暗号資産市場において圧倒的な地位を確立している。最近では、米政府が戦略的ビットコイン備蓄を検討しているとの報道もあり、さらなる注目を集めている。
特に、今年のビットコイン価格は、20万ドル（約3,012万3,005円）を突破する可能性が高いとの分析が出ている。暗号資産に友好的なSEC委員長が就任すれば、ビットコインの上昇をさらに加速させる可能性があると指摘されている。
2. リップル
リップルはSECの厳しい規制措置の影響を大きく受けた暗号資産の一つだ。SECとリップル社との法的争いが数年間続いたことで、リップルの価格は長期間低迷していた。しかし、ゲンスラー氏の退任後、リップルを取り巻く状況は改善の兆しを見せている。
専門家らは、リップルの法的問題が解決に向かう可能性が高まっており、アトキンス氏がSEC委員長に就任すれば、XRPのさらなる上昇が期待できるとの見方が広がっている。
3. ボンク
ボンクはソラナ（SOL）基盤の代表的なミームコインで、昨年の強気相場を牽引した銘柄の一つだ。最近1週間で約30%上昇し、専門家らはさらに150%以上の上昇が見込めるとみている。そのため、ボンクは今後も投資家が注目すべき暗号資産の一つといえる。
暗号資産市場と規制の変化
暗号資産市場はマクロ経済イベントに大きく影響される。アトキンス氏のSEC委員長就任も、そうしたイベントの一つだ。投資家の期待感が高まる中、暗号資産市場が強い上昇傾向を示す可能性が高い。
専門家らはビットコイン、リップル、ボンクなどの暗号資産が今後数週間で高いリターンを生む可能性があるとして評価しているが、投資家は市場を慎重に分析し、十分な調査を行った上で投資判断を下すよう呼びかけている。