テスラのイーロン・マスクCEOは、自身が率いる政府効率化省（DOGE）の職員が毎日殺害予告を受けていると明かした。マスクCEOに対する反感から「反テスラ運動」が加速する中、DOGEの職員にまで脅迫が及んでいるという。
ロイター通信によると、マスクCEOは24日（現地時間）ホワイトハウスで開かれた閣僚会議で「米国の納税者と国民のために正しいことをしようとする努力のため、毎日殺害の脅威にさらされているDOGEのチームメンバーに感謝する」と述べたという。
DOGEはマスクCEOの指揮下で米連邦政府の人員と予算の削減を進めている。強力な予算削減方針に対し、各地でマスクCEOへの抗議デモが発生している。米国を含む世界各地で、テスラ車への放火事件も起きている。欧州などではテスラの販売が急減し、ブランド価値に永続的な損害を与えたとの分析も出ている。
反発の声にもかかわらず、マスクCEOは既存の政策方針を継続する意向を示している。トランプ米大統領もこの日の会議で「連邦政府の人員を縮小する取り組みは、今後2〜3か月以内に適切な水準まで減少するだろう」と述べ、「過剰な無駄を減らすことは逆風を受けやすい」と話し、マスクCEOへの支持を改めて表明した。