
アメリカのドナルド・トランプ大統領は今月26日(現地時間)、女性有権者への感謝の意を表しながら、「女性たちが私を嫌っているという話をずっと聞いてきたが、それでも彼女たちは私が好きだと思う」と冗談を交えて語った。
海外メディア「デイリー・ビースト」によると、トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスのイーストルームで開催された「女性史月間」記念イベントに出席し、和やかな雰囲気の中で女性支持者たちと交流した。最近、国家安全保障の最高位の関係者たちがメッセンジャーアプリ「Signal」のグループチャットで記者の存在に気づかずイエメン・フーシ派への空爆計画を議論したことで、急遽危機対応に追われていたトランプ大統領にとって、この日のイベントは一息つく機会となったという。
デイリー・ビーストはこの日のイベントに多くの参加者が集まり、イーストルームは立錐の余地もないほど満員だったと伝えた。会場に集まった女性たちのほとんどはシャンパンや白ワインを手にしており、トランプ大統領が登場する際には「ダンシング・クイーン」と「Girls Just Wanna Have Fun」の曲が流れた。トランプ大統領は在任中の業績に触れながらも、微笑みを浮かべてスピーチを続けた。
特に性別を二つのみ認める行政命令に言及した際には、大きな歓声が上がった。彼は「この部屋でそれに同意しない人はいるか」と問いかけ、「一瞬、記者の誰かが手を挙げるのではないかと思った」と冗談を飛ばした。
さらに、「それは女性を侮辱するものだ。正直、私は女性のほうが男性より優れていると思う」と述べ、「女性は優れている。私は生涯それについて認識していて、それが気に入らない。本当に気に入らない」と繰り返し、再び笑いを誘った。
そして、女性の体外受精(IVF)へのアクセスを拡大する行政命令に署名したことを明かし、「私は『体外受精大統領』と呼ばれることになるだろう」と述べた。そして「それは悪くない。私はそれよりもずっとひどいことを言われてきた。実際、私はそれが気に入っている」と冗談を言った。
トランプ大統領は自身の人生における「強く、素晴らしく、美しい」女性たちを称賛しながらスピーチを締めくくった。
また、トランプ大統領は男性のためにも同様のイベントを開いたが、「とても退屈だった」と述べ、「今回のほうがずっと良い」と話した。男性のイベントでは退屈だったため、スピーチを「二段落」に短縮したとも付け加えた。
トランプ大統領は3月を女性史月間とする行政命令で「今日も、そして毎日、アメリカの娘たちは次世代の夢を呼び起こし、発展させている」と述べ、「彼女たちのアメリカへの貢献は今も、そしてこれからも称賛と認識に値する」と明言した。