
第1期政権からサウジアラビアと緊密な関係を築いてきた米国のドナルド・トランプ大統領が、第2期政権発足後初の海外訪問先としてサウジアラビアを選んだとの報道が出た。訪問日程は5月中旬と見られている。
米オンライン政治メディア「アクシオス」は先月30日(現地時間)、米政府関係者2名の話として伝えた。トランプ大統領は6日の発表でも、サウジアラビアの対米投資協定に署名するため来月サウジアラビアを訪問する予定だと明かした。トランプ大統領は2017年の第1期政権発足時にも、初訪問先をイギリスとする米大統領の慣例を破り、サウジアラビアを最初に訪れている。当時もサウジアラビアは大規模な対米投資を約束した。
関係者の1人によると、トランプ大統領の初の海外訪問は当初来月28日に予定されていたが延期されたという。現在の計画では5月中旬にサウジアラビアを訪問するとのことだ。
第1期政権時代、サウジアラビアとイスラエルを軸に中東地域に親米圏を形成しようと努めたトランプ大統領は、第2期政権でもウクライナ停戦交渉をサウジアラビアで開催するなど協力関係を継続している。今年1月には2度目の就任後、外国首脳として初めてムサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子と電話会談を行った。
今回の訪問では、パレスチナ・ガザ地区問題や投資協力などが議題になる見通しだ。トランプ大統領の仲介でイスラエルとの国交正常化を進めていたサウジアラビアは、イスラエルがガザ地区での軍事作戦を続ける限り国交正常化はできないとの立場を示している。