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2025年04月03日木曜日
ホームニュース空中衝突惨事、再び一歩手前…民間機と戦闘機が152m接近、67人死亡事故からわずか2ヶ月

空中衝突惨事、再び一歩手前…民間機と戦闘機が152m接近、67人死亡事故からわずか2ヶ月

引用:AP通信
引用:AP通信

1月、軍用ヘリと旅客機の衝突により70名近い犠牲者が出た事故があった米ワシントンDC近郊のロナルド・レーガン空港周辺で、3月29日(現地時間)、同空港周辺で旅客機と戦闘機が異常接近するヒヤリハット事例が発生した。

CNNやニューヨーク・タイムズ(NYT)などの現地メディアによると、3月30日、米空軍のT-38タロン戦闘機がロナルド・レーガン空港近くのアーリントン国立墓地に向かって飛行中、ミネアポリス行きデルタ航空機が離陸許可を受けたと報じられた。この件について米連邦航空局(FAA)が現在調査を進めているという。

報道によれば、デルタ機は午後2時55分頃ゲートを出発。コックピットは午後3時15分頃に管制塔から離陸許可を得た。しかし、離陸直後に機内システムが付近の航空機を検知し、衝突防止システム(TCAS)が警告を発した。このシステムは、他機が接近しすぎた場合、一方に上昇、他方に降下を指示し、空中衝突を回避するよう設計されている。その後、管制塔は両機に進路修正を指示した。

デルタ航空は、パイロットが指示に従い適切な操縦手順を実施したと述べ、飛行検証に関して規制当局との協力を表明した。乗員5名、乗客131名を乗せた同機は無事に目的地に到着した。

一方、エイミー・クロブシャー上院議員(ミネソタ州選出・民主党)は「マジでやばいくらい危険だ」と指摘。「なぜ軍用機がミネソタ州民を乗せた旅客機の500フィート(約152メートル)下を飛行していたのか」と厳しく批判した。

今年1月29日、同空港近くで訓練中の米陸軍ブラックホークヘリコプターとアメリカン航空機が衝突し、67名が死亡する悲惨な事故が発生。これを受けFAAは、同空港周辺での非必須目的のヘリ飛行を完全禁止するなど安全強化策を講じたものの、今回は戦闘機と民間機のニアミス事故が再び起きる結果となった。

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