
マグニチュード7.7のミャンマー大地震で崩壊したタイ・バンコク、建物の残骸の初期調査の結果、一部に基準強度を下回る低品質の鋼材が使用されていたことが判明した。施工不良の可能性が指摘されている。
先月31日(現地時間)、ロイター通信によると、ミャンマーの地震の影響で1,000km離れたバンコクで建設中だった33階建ての建物が倒壊した。タイ工業省は、建物の残骸から回収した建設資材を調査した結果、一部のサンプルから基準強度以下の鋼材が見つかったと発表した。
バンコクの名所チャトチャック市場近くに建設中だったこの国家会計検査院の建物は、2020年に着工した。中国国営企業の中国鉄道工程グループ(CREC)傘下の建設会社「中鉄十局」のタイ法人が施工を担当し、「イタリアン・タイ・デベロップメント」が設計を手がけた。
タイ政府は建物の建設に基準強度を満たさない鋼材が使用された可能性を疑っている。エーカナット工業大臣は、工業省が過去6か月間に低品質の鋼材を生産していた7つの工場を閉鎖し、3億6,000万バーツ(約15億7,695万円)相当の資産を差し押さえたと述べ、「これらの工場の多くは中国から移転された旧式の生産工程と設備を使用していた」と明らかにした。
一部の関係者は、少数のサンプルから品質が劣化した鋼材が見つかっただけで、これが建物の崩壊の原因となったかどうかを判断するのは時期尚早だと指摘している。しかし、他の建設中の建物がこのような被害を受けていないことから、専門家たちは不良資材が使用された可能性を排除していない。
なお、この建物は2026年までに完成予定だったが、工期が遅れていた。今回の事故でこれまでに12人が死亡し、数十人が行方不明となっている。