
アメリカは相当なトイレットペーパーの原材料をカナダから輸入しているが、トランプ発の関税爆弾により供給危機に陥る可能性があるとの見方が出ている。
3月31日、海外メディア「ブルームバーグ」によると、アメリカのドナルド・トランプ大統領がカナダ産の針葉樹材に対する関税を引き上げることで、トイレットペーパーの生産に予期せぬ支障が生じるとの予測が業界内外から出ている。トランプ政権はカナダ産針葉樹材への関税を27%まで引き上げ、その後50%以上に増加させる方針を推し進めている。
ブルームバーグは業界関係者や専門家の話を引用し、この措置がトイレットペーパーやキッチンペーパーの生産に不可欠な北部漂白針葉樹であるクラフトパルプの供給に打撃を与える可能性があると報じた。この輸入関税によりアメリカ内の製材所が閉鎖に追い込まれ、その結果パルプ生産に必要な木材チップの供給が減少すると予想される。これに伴い、パルプ工場が一時的に操業を停止したり、生産量を削減する可能性がある。新型コロナウイルスのパンデミック時と同様、完成品であるトイレットペーパーの供給不足や価格高騰を招く恐れがある。
トランプ大統領は4月2日(現地時間)に外国製品に対する相互関税を発表する予定だ。カナダとメキシコ産の製品に対する25%の関税も導入される見込みで、すべての輸入自動車、トラック、自動車部品(アメリカ企業がカナダで生産した製品を含む)に25%の関税を課すと発表している。
現在14%のカナダ産針葉樹材への関税は、今年27%まで引き上げられる見通しだ。さらに、カナダ産製品のほとんどに25%の追加関税が課されれば、総税率は約52%に達する。そして、木材輸入に関する「国家安全保障」調査の結果によっては、さらなる関税引き上げの可能性もある。
アメリカ内の関係者の間では、現在カナダから輸入している約200万トンのパルプを代替することは容易ではないとの見方が大勢を占めている。カナダ産パルプはアメリカの供給量の大部分を占めており、多くのアメリカの製紙工場が特定のカナダの製紙所の製品を使用するよう生産工程を調整しているためだ。カナダ・ケベック州にある木材加工業者副社長は、ブルームバーグのインタビューで「アメリカが我々の製品を購入する理由は、我々が魅力的だからではない。我々の製品が最高品質で、彼らの工場に最も適しているからだ」と説明した。