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2025年04月13日日曜日
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中国「台湾侵攻リハーサル」開始! 米台は極秘会談で対抗

中国が6か月ぶりに台湾封鎖訓練を再開するなど軍事圧力を強める中、台湾は米国との関係強化を図っている。台湾の安全保障トップが米政権と非公開協議に臨むとされ、米中対立において台湾が重要な焦点となっている。

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

6日、フィナンシャル・タイムズ(FT)は情報筋の話として、台湾国家安全会議の呉釗燮(ウーチャオシエ)秘書長の率いる代表団がトランプ政権と非公開の高官協議を行うため、ワシントンDCに到着したと報じた。この会談はトランプ大統領の就任後、米台間で行われる初の高官級接触となる。

米側からは国家安全保障会議(NSC)をはじめ、複数の省庁関係者が出席する見込みだ。今回の協議は、米台が長年非公式な連絡窓口として活用してきた「特別チャンネル」を通じて実現したとされる。両国は1979年の米中国交正常化以降、公式な外交関係を断絶しているが、このチャンネルを通じて安全保障問題を非公式に調整してきた。中国はこうした接触に繰り返し反発している。

今回の協議は、中国軍が台湾周辺海域で大規模演習を開始したタイミングと重なる。中国は1日、陸海空軍とロケット軍を動員し台湾包囲演習に着手した。中国による台湾包囲演習は、台湾の頼清徳(ライ・チントー)総統の建国記念日演説に反発し、昨年10月に実施された合同演習「利剣(鋭い剣)-2024B」以来、6か月ぶりとなる。これに対し米国は中国の軍事行動に懸念を表明している。米インド太平洋軍のサミュエル・パパロ司令官は「中国の今回の演習は単なる訓練ではなく、侵攻のリハーサルだ」とし、「訓練ではなく、武力統一の準備である」と指摘した。

台湾軍も中国軍の2027年武力侵攻の可能性を想定した年次合同軍事演習に着手した。台湾国防省は14日から「漢光41号演習」の一環として、コンピューターシミュレーションを用いた指揮所演習(CPX)を実施すると発表した。台湾国防省の聯合作戦計画処の董冀星処長は「中国軍のグレーゾーン戦術や演習から全面戦争への拡大など、様々なシナリオを想定し、『統合戦域レベルシミュレーションシステム』(JTLS)を活用したウォーゲームを5日から18日まで実施する」と説明した。

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