中国の無人自動運転タクシー、乗客の言葉を理解し自在に対応
中国では、乗客の言葉を認識し、自動でバッテリーを充電する自動運転技術が注目されている。
最近、中国メディア「極目新聞」は、中国・武漢で24時間無人運転のタクシーが日常的に運行されている様子を報じた。
運転席に誰もいない自動運転タクシー「蘿卜快跑(ルオボクワイパオ)」は、乗客の音声を認識し、窓の開閉や音楽の再生、車内温度の調整など、細やかなサービスを自動で行い、関心を集めている。

これは中国のIT大手バイドゥが昨年下半期から導入した第6世代の無人自動運転タクシーだ。
昨年7月の「チャイナタイムズ」の報道によると、このタクシーは自動でバッテリーを交換する技術も搭載しているという。
最大3名まで乗車でき、利用には専用アプリのダウンロードが必要だ。アプリで出発地と目的地を設定して配車を依頼し、到着したタクシーのドアに取り付けられたタッチパネルに携帯電話番号の下4桁を入力すると、ドアが開く仕組みになっている。

このタクシーでは、乗客がハンドルに触れたり操作したりして事故が起きるのを防ぐため、ハンドル全体がカバーで覆われているとみられる。また、走行中に他の車両や歩行者と出会った際には、相手に進路を譲る「防御的運転」を採用している。
およそ7分間の乗車で料金は6.85元(約134円)程度だ。手頃な価格で、こうした安全対策が講じられているにもかかわらず、安心して利用するには依然として不安が残るのが現状である。
最近、中国紙「南方都市報」によると、中国安徽省の高速道路でシャオミ製の電気自動車「SU7」が自動運転モードで走行中、コンクリート製のガードレールに衝突して出火し、車両が全焼、乗っていた3人が死亡する事故が発生した。
遺族側は「車両がガードレールに衝突した後、ドアがロックされ、バッテリーから出火して3名全員が車内で焼死した」と主張している。
これに対しシャオミは「自然発火との指摘は事実ではなく、コンクリート製ガードレールとの激しい衝突により車両システムに重大な損傷が生じたと推測される」と反論した。
一方、韓国国内でも韓国自動車研究院など5社が、自動運転技術の実用化を目指して開発を進めている。